暫くして、いつの間にか、奏斗は優菜の家で過ごすようになっていた。学校にも一緒に行ったり帰ったりするような仲だからか、奏斗はずっと優菜と一緒に行動していた。
奏斗
優菜
奏斗
優菜
優菜がパソコンの画面を見せると、奏斗がパソコンの画面を覗き込んでくる。優菜はホテルのホームページを見せた。 写真にはホテル内の豪華な雰囲気が映っている。優菜もこんなホテルに1回でもいいから泊まってみたかった。そんな感情を抑えきれずに、宿泊料金のウェブページに移動する。
優菜
優菜は思わず興奮して、椅子から倒れるように落ちてしまった。奏斗が「大丈夫?」と手を取ってくれる。優菜はその手に左手を託し、軽く打ってしまった頭を押さえながら、元の位置に座る。
優菜
奏斗が嬉しそうにはしゃいでいる。優菜もそのことについて異論はなかった。むしろ、賛成だった。出発日まではあと1か月と時間がない。料金は余裕で払えるものの、観光代というと沢山あるといえば噓だった。
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