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まって、聞いた事ある,,, え、「お母さんといっ◯ょ」で5番まで聞いた事ある,,,!え、怖
ウチねピチピチ ちゃぷちゃぷ らんらんらんしか知らんかった(ガチです)
よーし、、、歌おう
花いちおとめの紙芝居 3
あめふり
⚠️ 後半にほんのちょっとだけ ホラーなイラストが入ります
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
K子
梅雨の東京 某中学校
窓の外には今にでも落ちそうに重たい雲と
教室の窓に叩きつける雨音
窓いっぱいにばらまかれた雨粒同士が
くっついては流れて またばらまかれて
そんな様子を睨みつけ
私はうんざりしていた
O美
窓際の隣の席
そんな私の様子を見ていたO美が 困ったように笑う
K子
K子
K子
語尾に力がこもる
雨に対するいらいらをO美に当ててしまう
K子
O美
それに対し、柔らかく笑いながら首をふるO美
O美
K子
国語教師
国語教師
国語教師
雨の暗さと音も相まって
先生の話が子守唄のように聞こえる
まだ3時間目だというのに
私は目を擦る
…きっと 他の子も退屈そうにしていたのだろう
そんな私たちの様子をみた先生は
ーぱたん
と、教科書を閉じる
国語教師
国語教師
国語教師
「あはは」 と笑う気力すら起きなかった
国語教師
先生が教壇に寄りかかる ギシッ…という音が響く
国語教師
K子
全く予想のしていなかった言葉に 思わず声を漏らす
周りの子もぴくりと頭をあげる
国語教師
国語教師
なんて冗談交じりに笑いながら
国語教師
国語教師
そういうと先生は
♪あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかい うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ
ラン ラン ラン
少し外れた音程で歌い出す
O美
K子
私とO美は思わず顔を見合わせる
O美が「どうしちゃったんだろう」と 目で訴える
そんな困惑した教室の雰囲気をよそに 先生は歌い続ける
♪かけましょ かばんを かあさんの
あとから ゆこゆこ かねがなる
ピッチピッチ チャップチャップ
ラン ラン ラン
得意げに歌う先生に 少しうんざりしていると
国語教師
国語教師
国語教師
先生の声がワントーン低くなる
国語教師
国語教師
国語教師
いつの間にか私も他の子も 興味津々で先生の話に耳を傾けていた
国語教師
これは少し昔のお話
土砂降りの雨の中、一人の少女が
傘もささずに柳の木の下に立っていた
ただ
突然の雨に項垂れている訳でもなく
傘を忘れて途方に暮れている様子でも 無かった
少女
少女
少女はずぶ濡れになりながら 期待に満ちた表情で
来るはずのない母を待っていた
少女
少女の目の前では次々と
雨宿りをする学生に迎えが来る
少女
少女
ひとり またひとり
学生達が母の傘に入って消えていく
いつの間にか少女はひとりになっていた
ほんとうはわかっていた
母がもう二度と自分を迎えに 来てくれないことを
それでも少女は待ち続けた
幽霊でもいい
雨の日にここで待っていれば
母
母
あの時のように優しい笑顔で
母が迎えに来てくれるような気がして
そんな少女に追い打ちをかけるように
母との記憶に想いを馳せるほど
寂しさは冷たい雨となり
心の深いところまで濡らしていくようだった
それが溢れて涙となるのを自覚した少女は
崩れるように立ちすくむ
少女
少女
雨はさらに勢いを増し
身体も冷たい雨で重くなり
少女は帰る気力すら失っていた
…すると
少年
視界に脚が見え顔を上げる
同い歳くらいの少年と母親と思われる女性が並んで別々の傘をさし
心配そうな表情で少女を見下ろしていた
少年
少年
少年の母
少女
少女はしゃがんだままの状態で
睨むように2人を見上げた
その姿に少年とその母は困ったように顔を見合わせる
少年
少年
そういいながら少年が自分の傘を少しあなたの方に傾ける
少女は驚いて目を見開く
少女
少女
少年
少年
少年は開いたままの傘を少女の前に置くと 母の傘に入る
少年の母
少年
少年の頭を優しく撫でる母と すこし誇らしげな少年
2人は少女に見せつけるように手を繋ぐ
少女
なにか
少女は自分の中に良くない感情が 湧き上がるのを覚える
羨ましい
恨めしい
私の気も知らないで
憎たらしい
憎たらしい
憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい
少女
パシャッ
目の前に置かれた少年の傘を蹴飛ばすと
少女は2人に背を向け
その場から逃げた
少年の母
少年
少年はわざと少女に聞こえるように言う
雨の音の中でもその声は 少女の耳にハッキリと届いた
少女
ざあぁぁあぁぁぁぁ
雨は容赦なく少女の体温を奪う
針のようにチクチクと少女に刺さる
少女
涙と雨で視界がぐしゃぐしゃに歪む
少女
少女
どうして
自分ばかりがこんなに惨めな思いをしなくてはならないのだろう
少女は受け入れられなかった
胸が張り裂けそうだった
ただ、母に会いたいだけなのに
少女はがむしゃらに走り続けた
川が見えてきた
長い梅雨の雨で増水し
茶色い濁流がごうごうと激しい音を立てて 流れていた
まるでこの世の終わりのような光景だが
少女には
前が見えていなかった
ぬかるんだ道に足を滑らせ
ばしゃん
頭から
濁流に吸い込まれた
少女
必死にもがくが
濁流は容赦なく少女をさらっていく
流れてくる流木や岩にぶつかり
骨は折れ 身体が千切られていくのを感じた
少女
少女
悲痛な叫びは
雨と濁流の音に簡単にかき消され
少女は
茶色い波に沈んでいった
憎たらしい
涙混じりの憎悪を残して
教室が静まり返る
国語教師
国語教師
気づけば私は先生の話に聞き入っていた
少女の悲しみを想像し 少し身体が震えた
国語教師
私たちの答えを聞かないうちに 先生は得意げに続ける
国語教師
すると先生は再び 歌い始める
♪あらあら あのこは ずぶぬれだ
やなぎの ねかたで ないている
ピッチピッチ チャップチャップ
ラン ラン ラン
すると
O美
O美が小さな悲鳴をあげる
振り向くとO美が外の植え込みを凝視したまま小さく震えている
K子
O美は動かない
胸騒ぎがした私はO美の見つめている 植え込みを覗き込む
………なにか…いる
丸いもの
暗くてよく見えない
K子
丸い「それ」の正体に気づいてしまった私は O美と同じように固まる
恐怖が全身を支配する
K子
K子
やっとの事で声を絞り出す
見てはいけない
目を…逸らさなきゃ…
なのに
金縛りにあったように身体が動かない
私の声を聞いた先生やクラスメイト達も窓際に集まり「それ」を見つめる
国語教師
すると
「それ」は
にたり
と、笑った
K子
O美と私はは腰を抜かしその場に立ちすくむ
恐怖に絶句するもの
「ぎゃあぁぁ」と叫び逃げ出すもの
先生は教授を盾にするように蹲っていた
生首はいつの間にか消えていた
「あめふり」の歌に引き寄せられ 少女がやってきたのだろうか
この出来事は学校中の生徒に 恐怖を植え付け
先生は厳重注意を受けた
あれ以来「あめふり」を口ずさむのは 居なくなり
生首が現れることも無かったが
忘れもしない 梅雨の話だ
♪かあさん ぼくのを かしましょか
きみきみ このかさ さしたまえ
ピッチピッチ チャップチャップ
ラン ラン ラン
♪ぼくなら いいんだ かあさんの
おおきな じゃのめに はいってく
ピッチピッチ チャップチャップ
ラン ラン ラン
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ
花いちおとめ