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サイレンの音が、やけに遠く聞こえた。
医者
担架が揺れる。 白い天井が流れていく。
黄島 tt
たっつんは、必死にその手を握っていた。
冷たい。
さっきまで、あんなに熱を持っていたのに。
医者
黄島 tt
医師の声に、無理やり手を離される
担架が、手術室の奥へ消えていく。
――扉が、閉まった。
赤いランプが灯る。
手術中
その三文字が、やけに重かった。
誰も、すぐには喋らなかった。
血の付いた服。 消毒液の匂い。
さっきまでの銃声が、嘘みたいに静かだ
青瀬 no
紫藤 mf
紫藤 mf
青瀬 no
なおきりは、それ以上何も言わなかった。
ただ、壁に背を預け、目を閉じる。
黄緑 sv
短く吐き捨てる。
あのシヴァが、 苛立ちを隠しきれていない。
赤羽 ya
ゆあんの声が、震える。
水野 rn
大丈夫だよ!
白露 dn
どぬくも、同じ言葉を繰り返す。
誰も、確信なんて持っていない。
椅子に座ったまま、動けなかった。
膝の上で、手を組む。
――まだ、血の感触が残っている。
黄島 tt
喉が、痛い。
何か言わなあかん。 みんなを落ち着かせなあかん。
いつもみたいに。
“お母さん役”として。
――でも。
黄島 tt
小さく、声が漏れた。
青瀬 no
黄島 tt
黄島 tt
黄島 tt
黄島 tt
言葉が続かん
黄島 tt
青瀬 no
青瀬 no
青瀬 no
青瀬 no
青瀬 no
青瀬 no
青瀬 no
黄緑 sv
黄緑 sv
黄島 tt
黄島 tt
ギュッ
青瀬 no
青瀬 no
黄緑 sv
黄島 tt
涙が、静かに落ちた。
声を殺して、泣く
守る側やと思ってた。 支える側やと思ってた。
でも今は――
支えられている
その時。
手術室の前で、 ランプが――消えた。
全員が、息を呑む。
扉が、ゆっくりと開く。
医者
その一言で、 張りつめていた空気が一気に崩れる。
医者
それでも。
黄島 tt
たっつんの喉から 震えた声がこぼれた。
それだけで、十分だった。
桃井 na
のあの言葉に、全員が渋々頷く。
病室の前で立ち止まり、
たっつんはガラス越しに、 動かない相棒を見る。
黄島 tt
返事はない。
それでも、 ちゃんと“そこにいる”ことが 何よりの救いだった。