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風羽が入院して1週間が経った
あれから1度も目を覚まさない風羽の体温だけを頼りに俺は生活していた
竜胆
返事が返ってくるはずもねぇのに、俺は惨めったらしく起きる事だけを願って話しかけ続けていた
竜胆
風羽が愛情に対してだけは異常な程こだわりを持つのはガキの頃から知っていた
ただ、何を求めているのか理解できなくて、俺は浅はかな気持ちでしか愛してやれていなかった
竜胆
頭部を打ったらしい
起きた時、記憶が無くなってるかもしれないと医者は言った
ガキの頃からずっと一緒で、唯一兄ちゃんにもなびかなくて
なのに俺は風羽を不安にさせてばっかりだった
竜胆
開かない瞼にキスをした
顔を離し、再度風羽の顔を見た時、綺麗なスカイブルーと目があった
竜胆
風羽
竜胆
医者が出て行ったあと、俺は泣いていた
風羽
竜胆
俺の願いも虚しく、風羽は完全に俺の事を忘れていた
風羽
最近は見なくなった、作り笑顔
心から笑ってくれる程俺を愛してくれた
なのに俺はどうした?
彼女の愛を理解できないからと、仕事だと言い訳をして他の女と酒を飲んだ
風羽はきっと毎日不安に駆られて、愛が足りないと感じて
竜胆
風羽
竜胆
竜胆
風羽
そう言っておどけて笑うお前の、その顔が見たかった
竜胆
風羽
竜胆
風羽
竜胆