作者
ある日の夜。俺は吸血鬼と出会った。
学校帰り。その日は急いで帰らないといけなくて 近道である路地裏を通る事にした。
紫くん
路地裏なんて通らなければよかった。だって、そこに足を踏み入れた途端、 生臭い、鉄の臭いがしたから。 それから、奥から女性の声が聞こえた。悲鳴のような、まるで助けを求めているかのような、そんな声。俺は気になって奥に進むと、そこには 男性が女性を壁に押しつけて首筋辺りに顔を埋めていた。
「いや……っ……!!放して!」
桃くん
男性は、女性の耳元で何かを囁いた。 ゴミ箱に隠れてやり取りを見ているため、何を言っているのかわからない。 男性の言葉を聞いた女性は青ざめた。そして、男性は女性の首筋に噛みつく。
しばらくして、女性の抵抗はだんだんと弱くなっていき、数分後、 動かなくなった。 命の危機を感じた俺はここから早く出ようと後ろを振り向いた。するとさっきの男性が目の前にいた。
紫くん
桃くん
男性は俺の手首を掴んでそのまま地面に押し倒した。
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