テケテケ

ある女子高生がいた

ある日その女子高生は寒くて早く帰りたいと思って少し駆け足で帰った

その女子高生が通るところに踏切がある

カーンカーン(踏切が閉まる音)

｢え～閉まっちゃった｣

｢まだ来ないなー、もう行っちゃえ！｣

｢あっ！｣

カバンが引っかかった

｢早く行かないと｣

ガタンゴトン(電車の音)

｢きゃー！｣

｢あれ、私助かった？｣

｢やったー助かった｣

｢じゃあ帰ろ！｣

｢あれ。歩けない｣

彼女の足は電車でひかれてなくなっていたのだ

あまりの寒さに血管が縮まり、血が出るどころか痛みを感じなかった

それ以降その女子高生は｢足ちょうだい｣と人を追いかけるようになった

それがテケテケ

さなが帰るとき

チラッ