ねぇ、君は

朝になり、自然と目が覚める

昨日はしおりが布団に入ってしまったので床で寝たが、案の定だった

本人はこちらの様子など知らず 寝息を立てて眠りこけている

呆れたように見つめてくる だが、心配も混じった視線だった

とんとんとん、と野菜を切っていると指を切ってしまった

すると、手を掴まれ＿＿

はむ、と咥えられた

と言ってまたはむ、としようとする

ばっ、と腕を引くと、引かれた勢いで

しおりが、キッチンにギリギリで手をついている

そのため、ショッピはしおりと顔がめっさ近いのだ←急な語彙力喪失

顔を隠すことができないのでしおりに見せないよう俯くと

と、半ば強制的に見させられる

そう言って肩に触れられた瞬間、

あずまに聞こえないよう耳元で囁いてくるが、余計ゾクゾクしてしまう

渋々ながらも頷く

帰り道、ふらふらになって歩き辛くなってしまう

そう言うが、こけそうになっている

近付いて来て、軽々と持ち上げられ 肩に担がれる

一瞬で景色が変わり混乱する

優しく降ろされるが、 腰が抜けて立てないショッピ

手を顔の前にかざされ、その手から光が溢れ出る

そう言って、こちらの返答を待つ間もなく手を広げ構える

ぎこちなく抱きしめる 壊さないように、優しく

・・・・・　　　　　 「行けなくて良かったね」

いじめられなくて、と言われた途端、体が強張る

それを感じ取ったのか、あやすように背中を軽くとん、とん、と叩いてくる

まだ思いもしなかった 今日休んだことで、明日大変なことになるということを＿＿