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家に帰ってきた頃には 既に1時を過ぎていた。
1回や2回じゃ全然飽き足りなくて… 結局、ジンヒョンも僕も 帰る頃にはすっかり疲れ果てていた。
あぁ…疲れた。眠たい。 久しぶりに今夜は眠れそうだ。
シャワーは事が終わった後にホテルで浴びてきたし、 もう、今日はこのまま部屋で寝てしまおう。
いつものように、電気を点けずに階段を登って 自分の部屋に入るやいなや 鞄をベッドに投げ捨てると ラグの上に倒れるように寝転がった。
こんなに疲れていても やっぱりこのベッドでは絶対に寝たくない。
制服のポッケからスマホが滑り落ちる。 そういえば、さっき誰かからカトクが来てたけど… いっか…明日確認しよ…。
この時間にこんな眠くなるなんて いつぶりだろう…。
真っ暗な空間が更に睡魔を誘い 徐々に瞼が重くなって 意識が遠のいていく。
完全に意識を手放そうとした その時、僅かに物音がした。
ホソク
ハッとして起き上がる。 今、確かに 何かの音がした。
暗くてよく見えないけど ぼんやりと見える部屋の扉は閉まったままだ。
でも、さっきまで静かだった空気が揺れる感覚がする。
誰か、誰かが…
いや、違う。
匂い。
微かに あいつの吸ってる煙草の匂いがする。
アイツだ。
アイツが この部屋にいる。
逃げなきゃ。
…でも、
義父
気づいた時には もう、遅かった。
ホソク
思い切り床に打ちつけられた背中が じんじんと痛む。
僕に馬乗りになって 両手を動かさないように床に押さえつけているのは スンヒョンだ。
頬にスンヒョンの髪がかかる。 有無を言わさず押し付けられた唇。
ホソク
待って…。
なに、今。
僕、スンヒョンと なに、してるの?
ホソク
頭を左右に振って逃れようとしたら 僕の手首を押さえつけている手に力を入れられる。
ホソク
あまりの痛さに声をあげてしまうと その一瞬の隙をついて 薄く開いた唇に舌を突っ込まれた。
嫌、嫌…
気持ち悪い
吐きそう
飲み込めずにいた唾液が 口からだらりと溢れて垂れる。
嫌だ
嫌…っ、
義父
ホソク
思わず、奴の舌を噛んだ。 声をあげてスンヒョンは僕から舌を抜いた。 口内に広がる鉄の味。 僕は咳き込みながら上半身を起こす。
口元を押さえてるのは 吐きそうなのを、堪えるためだ。
スンヒョンを見ると 僕の事を ゴミでも見るかのような目で見下ろしていた。
ホソク
義父
スンヒョンは僕を無理やり抱き上げると ベッドの上に さっき、僕が自分の鞄をそうしたように ドサっと投げ捨てた。
今から 何をされるのか。
それは 僕自身が一番良く分かっている。
スンヒョンが持っていたネクタイで 両手首を頭上で縛られた。
懐かしさすら覚える。 こうやって、拘束されるの。
最初はよくされてた。 僕が暴れるから。
日に日に…細い革のベルトとか 結束バンドとか 細いワイヤーとか 縛られると痛いものに変わってきて
僕は、抵抗する事をやめた。 …というか、出来なくなったんだ。
義父
ホソク
義父
ホソク
僕は 恐怖を感じ始めている心の中を見透かされないように バカにしたように笑いながら 僕の胸ぐらを掴むスンヒョンに向かって言い放った。
ホソク
瞬間、頬に吐きかけられた、何か。 手を動かせないから確認しようがないけど スンヒョンの口の端からは、僅かに血が滲んでいた
こいつ… 血の混じった唾、 飛ばしてきやがった。
義父
着てたシャツを乱暴に剥ぎ取られ 下着も引きちぎられる。
ホソク
義父
スンヒョンが僕の胸につけられた たくさんの赤い跡をなぞるように 手を滑らせる。
義父
ホソク
スンヒョンが僕の胸の先に唇を沿わせると そのまま口に含まれた。
首を絞められてるみたいに 声が、出なくなる。
今、されてることが 現実だと 信じたくない。
義父
金縛りにあったみたいに 動けなくなる。
塞がれる口も いじられる胸も パンツの中に入れられてる手も
ただ、 頭の中で…恐怖と憎悪が肥大化していくだけで、 身体はこの男を受け入れる以外に 選択肢は残ってなかった。
義父
僕の下半身を弄っていた手を見せつけて スンヒョンは言った。
僕の顔の前に跨ったスンヒョンは 自身の硬くなっている物を容赦なく僕の口に突っ込んだ。
ホソク
くぐもった僕の声が漏れると、 スンヒョンのそれは更に口内を圧迫させる。
僕の何が コイツをここまで興奮させるのだろうか。
無意識に出てくる いろんな感情の混じった涙が 僕の頬を濡らす。
嫌なのに。 こんな汚いもの、 さっき舌を噛んだみたいに 思い切り噛み切りたいぐらいなのに。
義父
そんな自分の気持ちとは裏腹に 体は、 こいつの言うことに従ってしまっている。
ぐちゃぐちゃと鳴る音。 僕が与える快感に スンヒョンが感じているような声。 時折聞こえるシャッター音。
聞きたくない。 いっその事、自分の鼓膜を破ってしまいたい。
早く終えてしまいたい気持ちで 涙と涎と汗で塗れた顔を、 顎の疲れを感じる暇も無く一心不乱に前後に動かしていると
ホソク
突然後頭部を捕まれ 半ば喉の奥に当たりそうなぐらいまで突っ込まれた。
スンヒョンの呻き声と共に そのまま吐精される。
口では呼吸できないから 鼻で息をするしかなくて 途端に広がる、あの匂い、あの味…。
ホソク
スンヒョンのものが抜かれたかと思えば 途端に口を手で押さえられる。
義父
ホソク
義父
ホソク
ごくん、と僕の喉が動いたのを確認すると 奴は満足げに笑って 口を塞いでいた手を離した。
義父
なんで。
なんで…。
ホソク
義父
もう、コイツに反抗できる体力は残ってなかった。 側から見れば、 僕に跨るスンヒョンにまるで懇願するみたいに 泣きながら聞いた。
こいつに、初めて犯されたのは 小学6年の夏だった。
寝ていたところを こんな風に、襲われた。
あの時も 今みたいに、 コイツの出した物で汚れたシーツに、僕の血が滲んでた。
痛い。
手首も 顎も 腰も 全然濡れてないのに 挿れられて、擦れた肌も。
ホソク
泣き顔を見られる屈辱とか、今はどうでもよかった。
ただ、わからなかった。 僕はコイツに、何かをした覚えはないのに。 なんで、こんな事をするのか。 こんな事をして、何が楽しいのか…。
でも、スンヒョンから返ってきた言葉の意味を 僕は全く理解出来なかった。