誰かの一番になりたい

あの子はいつも、私が誘うとテンションが低くなる

何十回も誘ったけど、結局遊べたのは 1、2回くらいだった

本当は

私のこと

LINEのアイコンですぐわかる。 だってあの子と、私じゃない誰かが アイコンに写っているのだから

いつもそこに写るのは私じゃない

いつも私は

選ばれない

いつも私は、あの子の隣にいた

私の隣には、必ずあの子がいた

こんな生活がずっと続くと思った

思ってたのに

また、その顔

そんな顔しないで

そんな顔させて、ごめんね

いや、きっと断られる

きっと傷つくだけ

でも

少しは期待しても、いいかな

あぁ、ダメだ

いつもなら早い返信が

何時間経っても帰ってこない

いや、まだ諦めるのは早い！

ほら！来た！

諦めないことも大切なんだ！

🙀！！！！！！！！！

やった！やった！！

やっぱり私は未熟だった

期待した私が馬鹿だったんだ

友達が流行っていたウィルスに感染した

仕方がないと思った

あの子もなりたくて感染したわけじゃない

1週間後

遊びの件は、うやむやになってしまった

悲しかったけど、諦めるしかなかった

あの子のLINEのアイコン

誕生日の日付が書かれたプリクラ

あの子の隣にいるのは

怒りより、哀しみが勝った

やっぱり私は一番じゃなかった

口だけ。

私は、1番にはなれないんだ