清らかな水が垂れ落ちるその瞬間。

ユダ（裏切り者）はマイキーを殺した犯人のように頬に汗を垂らしていた

口元で紐を縛られてるからか何にも話すことができない

私は手でユダの汗を拭いた

ﾆｺｯと満面の笑みを見せて銃を構える

倉庫にﾊﾞﾝｯ!飛大きな銃声が鳴り響く

床には血が大量に出ており血の匂いがうっすらとした

後ろを向き三途を見る

私の顔には返りの血があり、それを拭きながら言う

同じ人間というのは過去の私と比較してのこと

でも私はそれ以上に何か感じたのかもしれない

夜です、これは

この協力者は裏で梵天を支配しようとしていて暗躍している

実際は協力なんてしなくたってこいつらの利益は大幅に向上する

なら本当の目的は梵天を自分等のものにするということ

殺人とまではいかないがそれ相応の罰を与えようと思う

殺したら生かすことができないから

手を出し三途からもらった薬を飲む

これは気持ちが高ぶる薬であり違法で使用することが禁じられている

だがココの能力や私の能力を使えばそんなのすぐに手に入る

椅子に座る

持ってきている警棒でｶﾞﾝｯと頭を何回も三途は叩いた

その姿はまるで奴隷にしつけをしているみたいだった

ｶﾞﾝｯとまた叩かれる

バタッと気絶する

椅子から立ちドアの方へと向かう

プルルと電話がなる

私はフッと笑う

馬鹿にも程がある

騙されて金を巻き上げられてそれで終わるなんて未練だと思う

きっとこういうのにだまされてしまう人間は自己肯定感が低いのだろう

だからこうやって褒めたりしてあげたり勧誘されすれば一瞬でだまされてしまう

つくづく簡単すぎると思う

ﾌﾟﾂｯと切る

棚にある資料を取りペラペラとめくる

様々な取り引き相手やユダ、そして他の組織の関係図や構成など正確に書かれている

カランっとピアスを鳴らしてイザナは去っていった