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語り手

昔々あるところに

語り手

穏やかで慎ましく暮らす村人たちがいた

語り手

作物を育て、動物たちを狩り

語り手

命に感謝しながら生きていた。

語り手

しかしある時数人の有力者が現れこう言った。

有力者A

お前たち、さらにいい暮らしをしたくはないか?

有力者A

私たちについてくれば、必ずとも裕福な暮らしをさせてやる

有力者A

その代わりお前たちには働いて貰わなければいけないが

有力者A

金は払う。どうだ?

村人A

ぜ、ぜひ!是非お願いします!

語り手

そこからこの村は発展していった

語り手

瞬く間に隣村、そのまた隣村と

語り手

着々と発展していった

語り手

自動で作動してくれる機械を作り上げ

語り手

人間たちは何もしなくなった。

村人A

俺たちゃ、何もしなくても生きていられるじゃねえか!

村人B

そうだそうだ、俺たちは何もしなくても楽に生きていけるんだ

村人A

有力者は「神」だ

有力者A

村人よお!!!
我が神なり!!!!!!!

村人全員

うおおおおおおおおお

語り手

この時、突然あたりが真っ暗になった

村人A

なんだなんだ?雨か?

村人B

じきに止むだろう
ったくめんどくさいな雨なんて

語り手

その時黄の色をした雨が降ってきた

村人A

な、なんだこれ!!
草が枯れてきたじゃねえか!!!

語り手

すぐさま近くの山が噴火した

有力者A

お前たち避難するんだ!!!

語り手

雷鳴が轟き出し、風が村を襲った

村人B

どうなってやがる!!
一体これは………

語り手

近くの川が氾濫し津波として村を飲み込み

語り手

また噴火した火山から流れ出したマグマが村人を巻き込み

語り手

家を灼熱の炎で包み込んだ

村人A

お、俺たちが何をしたっていうんだ

有力者A

お前たち早く逃げなければ…
そこはすぐにマグマに飲み込まれるぞ!

語り手

その瞬間大きな地震が起き、地割れが発生した

村人全員

うわぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!

語り手

村人は全員この災害で死んでしまった

有力者A

私は…どうすれば…

有力者B

早く逃げましょう僕たちは
力を持っているんです

有力者B

僕たちが死ねば国の繁栄は途絶えてしまう

有力者A

そうだな、逃げよう

語り手

この時、眩い光が有力者Aを襲った

有力者A

な、なんだ!この光は

有力者A

おい!大丈夫か!?

有力者B

僕は、、何も見えません

有力者A

どういうことだ?

有力者B

あたりが真っ暗なんです

有力者A

こんなに眩しいのに何を言っているんだ!!!!

語り手

突然吹雪が吹いてきた

有力者A

さ、さむい、凍えてしまう

有力者B

僕は…もう…

有力者A

おい!しっかりしてくれ!!頼む!!!
なんでだ神様、私が何かしたとでもいうのか!!!!

語り手

次の瞬間2人は凍ってしまった。

語り手

村は完全に廃村と化してしまった。

月日は流れ2650年

ミク

ふぁーーーーあ

ミク

よく寝た、おはよーリンちゃん

リン

あ!おはよ!ミク姉!

リン

起きるの遅すぎよ!

ミク

ごめんごめん、天気良くてめっちゃ寝ちゃってた笑

KAITO

ミク、リンおはよう

ミク

KAITOお兄ちゃんおはよ

リン

KAITOくんおはよ!

語り手

ここは、アイ村と呼ばれる村

語り手

ここには総勢20人ほどの村人が住んでいた

KAITO

お前たち今日は通達が来る日だぞ

ミク

なんのなんのー?

KAITO

次の「メシア」のだよ

リン

村を救うお姫様のことだよね!
リン知ってるよ!!

KAITO

もう外にみんな待っているから君たちもおいで

ミク

はーい

2人とも村の外に出る

MEIKO

おはよう2人とも、遅かったわね

GUMI

おはよー

ルカ

あなたたち、今日も可愛いわね

レン

リン!起こしたのにまだ寝てたの!?

がくぽ

おはよ

IA

……おはょ

MAYU

おっはよ!2人とも!!

KAITO

そろそろくるよ!

パカラッパカラッ

語り手

馬に乗った1人の若い王の使いがやってきた

王の使い

100年に一度メシアを誕生させるのにこの村の娘を王が選んだ

MEIKO

嬉しいわねぇ、誰になるのかしら

王の使い

名前は

王の使い

ミクという娘だ

GUMI

え!やったじゃんミク!!

レン

まじおめでとうじゃん

ミク

え!?私!?本当に!?

王の使い

そなたにこのトーチを授ける

ミク

こ、これは?

王の使い

あそこに見えるアイの塔に行き、そのトーチに火を灯し

王の使い

世界をもう一度豊かにしてほしい

ミク

そ、そんな大役私が引き受けても….

MAYU

なーに言ってんの!笑
王様が言ってるんだから自信持つのよ!

ルカ

ミク、私はあなたが誇らしいわ

王の使い

1週間以内にあの塔に行ってトーチを灯らせて来ていただきたい

王の使い

よろしく頼むぞ

語り手

そう言って、使いは去っていった

その夜

KAITO

ミクのメシアを祝ってかんぱーい!

全員

かんぱーーーーい!!!

IA

…ミクちゃん、すごい…

レン

ほんとすげーぜ、びっくりするわ

MEIKO

嬉しいわ、この村から選ばれ
さらにこの身内から選ばれるなんて

がくぽ

ほんとだよ。びっくりだ。

レン

ねぇ!リン!

リン

え!あ、うんそうだね。

リン

私疲れちゃったから寝てくるね!
おやすみ!

KAITO

今日は僕の部屋で寝るんだったね!
先に布団に入ってな

リン

う、うん!そうする

ミク

リンちゃんどうしたんだろう

ルカ

しんどいのかもしれないわね

MAYU

多分すぐ治るでしょ!
こっちは楽しもうよ!

KAITO

僕、リンが心配だから先戻るね!
ミク、本当におめでとう!

ミク

ありがとうKAITOお兄ちゃん!!

KAITOの部屋

KAITO

どうしたの、リン

リン

KAITOくん….

KAITO

なんで泣いているの?

リン

この本読んでみて

KAITO

こ、これは

「メシア」の真実

KAITO

ちょっと読むね

語り手

KAITOが目にしたのは驚くべき内容だった

語り手

それは「メシア」とは生贄だったということ

語り手

世界を創る9つの要素を贖罪として扱い

語り手

メシアを贖罪に捧げる

語り手

つまりメシアは死ぬということになる

語り手

今回何人目なのか誰にもわからないが

語り手

1人目なら最初の扉は「華やぐ波」である

語り手

そこで、文章は途切れていた

KAITO

……………

リン

ミク姉は…どうなるの?

KAITO

ミク1人ではいかせたりしない

KAITO

リン明日朝の7時に裏の森に集まろうってミク以外のみんなに伝えて

リン

わかった

リン

これでよしと

KAITO

寝れないかもしれないが、布団に入ろう一旦

リン

うん、ねぇ抱きしめて

KAITO

わかった、おやすみ

語り手

KAITOは優しくリンを抱きしめ眠りについた

その頃

MEIKO

はーいっぱい食べて飲んで
もうあとは寝るだけね

ミク

私もう寝そうだよー

ルカ

なんかメール来てるわ

ミク

え?私来てない

ルカ

あ、なんか友達からみたい!大丈夫だわ!

MEIKO

(何かあったのかしら)

GUMI

お開きにしようかそろそろ

MAYU

じゃあみんなおやすみ!!

がくぽ

おやすみなさい皆様

全員

おやすみぃ

ミク

1人の時間も最高だなぁ

ミクが部屋に戻る

ミク

疲れちゃったし明日もお昼まで爆睡だなー
遠いし明日の3時くらいには出発するみたいだし

ミク

ねよーおっと

語り手

ミクは部屋の電気を消し深い眠りに落ちた。

朝7時 裏の森

レン

こんな早い時間に呼び出すってどーゆーことなの

KAITO

今全員で9人いる

KAITO

この世の中は9つの要素から創られている

KAITO

そして、この9つの要素が一つでも欠ければ、

KAITO

この世界は滅びる

IA

…何が言いたいの

KAITO

昨日、リンと一緒にこの本を読んだんだ

ルカ

それはなんなの?

KAITO

「メシア」の真実だ

MEIKO

何が書いてあるの?

KAITO

メシアは

KAITO

本当は生贄なんだ

がくぽ

そ、それはつまり

がくぽ

ミクが死ぬ…ということか?

KAITO

そうだ

KAITO

それを止めるには

KAITO

俺たち9人が生贄になるしかないんだ

リン

………….

MAYU

それってつまり

MAYU

私たちに死ねって言ってるの?

KAITO

…………

レン

そうだったのか、なのに俺らは知らずにミクちゃんのお祝いをしてた

レン

だからリンは途中で抜けたんだな

レン

先にこの本を読んでしまったから

語り手

リンは小さく頷いた

KAITO

みんな

KAITO

死にたくないのはわかる

KAITO

でも、僕は

KAITO

ミクになら命を投げ出せる

KAITO

大切な妹だから

MEIKO

私も賛成よ

MEIKO

もう少し生きたかったけど仕方ないわね

全員

分かった

語り手

残りの7人は何も言わずにただ「分かった」と呟いた

語り手

この7人には12歳のレンがいて16歳のIAがいる

語り手

まだ何十年と生きられる可能性があるのに死ねと言われているため

語り手

このように一言発することしかできなかったのだろう

KAITO

とりあえず解散
今日の3時にこの村を出発してアイの塔へ向かう

KAITO

…心の準備だけ

KAITO

……しておいてくれ

語り手

9人は静かに自分の部屋に戻った

IA・MAYUの部屋

MAYU

お姉ちゃん…

IA

まだ死にたくない
まだ死にたくない

MAYU

これは運命なんだよ

IA

…………

MAYU

受け止めよう?

MAYU

お姉ちゃんのこと大好きだから

MAYU

お姉ちゃんと一緒に死ねるなら…

IA

………分かってるよ

IA

MAYU大好きよ

MAYU

うん

MAYU

準備しよっか

IA

うん、そうだね

IA

心の準備も……だね

リン・レンの部屋

リン

レン、お菓子とか持った?

レン

めっちゃ持ったよ!

リン

死ぬまでの間いっぱい笑顔で

レン

過ごそうね

レン

絶対喧嘩しないよ!

リン

そうだね。レン

KAITO・MEIKOの部屋

KAITO

MEIKO…

MEIKO

私なんかいいわよ、もう37歳だもの笑

KAITO

でもまだまだ…

MEIKO

あんたが言い出したのよ?
生贄になろうって

MEIKO

ヘニャヘニャしないの

MEIKO

残りの短い人生
楽しく過ごそうよ

KAITO

そうだな、すまんMEIKO

MEIKO

いいのよ、さて
行きましょうか

GUMI・がくぽの部屋

GUMI

……………

GUMI

それ持っていくの

がくぽ

ナスは大事だからね
縁起もいいし

GUMI

縁起の良いもの持って行っても死ぬものは死ぬのよ

がくぽ

違うよ

がくぽ

道中で危険がないようにって意味だよ

がくぽ

GUMI、後悔はないな?

GUMI

試してるの?笑
ないに決まってるじゃない

がくぽ

そうだな、行こうか

ルカの部屋

ルカ

よし

ルカ

あの可愛いミクのためなんだがら

ルカ

最後は美しく死にたいものね

ルカ

さぁて、行きますか

9人は村の出入り口へ出向いた

ミク

遅いよみんな!
30分も待ったよ!

KAITO

ごめんごめん🙏
ミク、忘れ物はないね?

ミク

ちゃんとトーチはもったよ!

レン

じゃあ行こうか

KAITO

そうだな、あのアイの塔に

10人は塔へ向けて歩き出した

3日後

リン

はぁーほんとに遠かった!!

MAYU

まじそれ!足が棒になっちゃうよ

がくぽ

皆さまやっと着きましたね

KAITO

こんな塔に何があるというんだ

ルカ

そうね、なかなかなものじゃない

ミク

もー死んじゃう、死んじゃうよ

レン

なにゆってんの!笑
ここまで来たんだから

レン

本番はこれからだよ?笑

IA

ミク…あなたは生きれるんだからいいじゃない…

MAYU

お姉ちゃん!ばか!

ミク

んー?なんてー?

MAYU

疲れすぎてお姉ちゃん変なこと言ってるみたい笑
いつものことだから気にしんで!

語り手

ミクは本当に歩き疲れかもしれない

語り手

しかし

語り手

あとの9人は

語り手

もうあと少しで命が消えることが決まっている

語り手

その気の滅入りから疲れがきていると言っても過言ではない

語り手

どのような死に方をするのか

語り手

どんな罪があるのか

語り手

何もわからない9人にとって

語り手

不安と恐怖で心は締め付けられていた。

MEIKO

入りましょうか、塔に

語り手

10人は塔に入った

ゴゴゴゴゴゴッ

ガシャン

KAITO

この部屋に入れってことね

GUMI

そうみたいね

語り手

10人は塔の中の扉に入った

語り手

周りには9つのドアがあった

???

よくぞここまできたメシアよ

???

お前に祝福を与えよう

ガコン

語り手

一番左の扉が開いた

???

「華やぐ波」の扉だ

???

入ったら中央にある青に光っている祠に触れ

???

祝福が与えられる

ミク

ついにきたね

ミク

ドキドキする

ミク

みんな、ここまでついて来てくれてありがとう

ミク

みんなと出会えてよかった

語り手

ミクは一つ目のドアに歩んでいった

KAITO

ミク、僕も一緒に行くよ

ミク

うん、KAITOお兄ちゃん

ミク

手繋ご

KAITO

いいよ

語り手

2人は「華やぐ波」の扉に入った

ミク

KAITOお兄ちゃん大好き

語り手

そう言い、祠に手を伸ばしたその時

KAITO

ねぇ、ミク?

ミク

ん?なーに?

語り手

ミクの小さな手の上にKAITOの大きな手が被さった

KAITO

僕たち、家族であり、仲間だよね?

ミク

うん、そうだよ

KAITO

じゃあ祝福は分け合わないとね

ミク

え?

ミク

きゃあっちょっと!

KAITO

ミク

KAITO

早い者勝ちというのはこういうことだよ

語り手

KAITOは青く光っている祠に触れた

語り手

その時KAITOは扉の外を見た

語り手

ミクが怯えた顔をしている

KAITO

じゃあな

ガシャン

語り手

扉は閉まってしまった

ミク

ねぇ、KAITOお兄ちゃん!!!
お兄ちゃん!!!!

ミク

どういうことか説明してよ!!!

???

次は「炎の宴」だ

ガコン

MEIKO

扉が開いたわね

語り手

MEIKOは何の躊躇いもなく次のドアに向かった

ミク

MEIKO姉……?
まさか、奪わないよね

ミク

待って!

語り手

ミクはMEIKOを追いかけた

シャキンッ

語り手

ミクに剣をかざした

ミク

ね、、ぇMEIKO姉…?

MEIKO

ごめんなさいねぇ

MEIKO

私も年取っちゃったけど

MEIKO

祝福となれば欲しいものよね

語り手

MEIKOは赤く鮮やかに光る祠に触れた

語り手

その瞬間ドアは閉まった

語り手

ミクは腰が抜けた

ミク

どういうことなの…?
なんで…なんでなの?

???

次は「恵みの陽光」だ

IA

………私のもの

語り手

IAは全速力で走った

MAYU

なっ、ちょっと待ちなさいよ!
お姉ちゃん!

語り手

IAは扉に入りすぐ明るく白く輝く祠に触れた

IA

なんて、美しい光なんでしょう

IA

ごめんなさいね、MAYU

語り手

IAは扉の前まで来ているMAYUの頭を撫でようとした

MAYU

触らないで!許さない!!!

語り手

扉が閉まった

???

次は「安息の闇」だ

ミク

ねぇ、MAYU、
MAYUは酷いことしないよね

MAYU

ふっふっふ

MAYU

ねえミクちゃん

MAYU

KAITOくんの話聞いてたの?

MAYU

ヒトリジメハユルサナインダカラ

語り手

そう言ってMAYUは扉に入り、禍々しく紫に光る祠に触れた

語り手

扉はゆっくりと閉まった

語り手

ミクは叫んだ

ミク

みんななんでなの!!!

ミク

どうして裏切るの!!!

ミク

あんなに仲良くしてたのに

ミク

あの楽しい日々も

ミク

幸せな日々も

ミク

全て嘘だったって言うの!!??

語り手

その叫び虚しく次の扉は開いていく

???

次は「揺蕩う大地」だ

がくぽ

神様よ

がくぽ

私に祝福を与えてくださり感謝しております

GUMI

先に行くのね、がくぽ

がくぽ

GUMIという素晴らしい女性に出会い

がくぽ

幸せに包まれております

語り手

がくぽは祝詞を口に出しながら

語り手

扉の奥へ進み

語り手

金色に輝く祠に触れて、ミクに向かって

がくぽ

あなたと出会えてよかった

語り手

そう言った瞬間ドアは閉まった

語り手

ミクは言葉すら発することができなかった

語り手

しかし無情にもドアは開いていく

???

次は「雷鳴の囃子」だ

GUMI

がくぽがいったなら次は私ね

GUMI

ミク、知ってた?

GUMI

私、実は詩人だったの

GUMI

だからがくぽと出会ったのよ

コツッコツッ

語り手

ヒールの音を立て、扉に入った

GUMI

ミク、長く生きなさい
私たちの分まで

語り手

そう言い残し、黄色く光る祠に触れた

語り手

その時

ドーーーーン

語り手

大きな音とともに扉が閉まった

語り手

まるで「雷が落ちたかのような」

語り手

そんな音が鳴った

語り手

ミクはしゃっくりを上げて泣いた

ミク

みんな…どうして裏切るの

ミク

人間ってなんなの

ミク

何もわからない

リン

ミク姉…

語り手

リンはミクに寄り添おうとしたが

レン

おい

レン

そんなことしてたら祝福はとられるぞ

語り手

すでに「旋風のロンド」の扉は開いており

語り手

中にはルカがいた

ルカ

最期なんだから
踊りましょうか

ルカ

あら、風が吹いて来たわね

語り手

ルカは風のように舞い踊った

語り手

扉は閉まり、あたりは風の音一色になった

語り手

しばらくするとその風の音も止み、またドアが開いた

???

次は「白銀の園」だ

ミク

ねぇ、リンとレンは

ミク

裏切らなよね?

ミク

ずっと小さい頃からの友達だもんね

ミク

ね?ね?そうでしょ

語り手

しかし、リンは走って扉の中へ入った

ミク

リン…

ミク

え、ねぇ

ミク

どうして泣いているの?

ミク

こっちが泣きたい方なのに!!!!

リン

ミク姉、レン

リン

祝福は私たちでいただくの

リン

ミク姉は、もう遅いの

リン

バイバイ

語り手

リンは水色に光る祠に触れた

語り手

その瞬間一筋の涙がリンの頬を伝った

レン

リン…

語り手

リンは扉の外へ振り返り

語り手

レンとミクを見つめた

語り手

先程流した涙は

語り手

落ちることなく「凍てた」

語り手

そして扉は閉まり同時に最後の扉が開いた

???

最後は「マグマの胎動」だ

レン

ミクちゃん、これは僕が行かなきゃいけないんだ

ミク

なんで………?

レン

リンがいったのに僕がいかないなんておかしいでしょ?

ミク

でも、そんなの…………

レン

残念だったね。

語り手

レンはミクを「欺き」、扉の中へ進んだ

語り手

薄暗い赤色に光る祠に触れた

レン

俺もこれで死ぬのか…

語り手

リンはミクに向かって叫んだ

レン

ミクちゃん、君が「メシア」だよ

語り手

そう言い残し扉は閉まった

ミク

…………なにがメシアよ!!!

語り手

ミクはトーチを投げ捨てた

語り手

辺りは静かさで覆われている

語り手

その時入ってきた扉が開いた

語り手

目の前には、来た道ではなく

語り手

階段があった

ミク

こんなものなんの意味もないのに

語り手

そう呟きつつ、ミクはトーチを手にとり階段を登った

コツッコツッカツッ

語り手

ミクの低いヒールは静かな階段にも響いていた

ミク

なに、外なの?

語り手

ミクは最上階に登った

ミク

な、なんなのよこれは!!!

語り手

そこには9つの人の形をした像が

語り手

均等に円を描いて佇んでいた

ミク

なに、この匂い、、
血生臭い

語り手

辺りは血の匂いに包まれている

ミク

これはどういうことなの……

語り手

その時

神様

祝福のメシアよ

神様

よくぞここまで辿り着いた

ミク

あなたは先ほどから話している者ね

ミク

何者なの

神様

私は「神」だ

ミク

な、どういうことなの

神様

お前は9人の生贄と共に乗り越え

神様

世界を繋ぐ救世主となる

ミク

生贄!?なんのことなの!?

神様

おや、なにも聞かされてないのかね

神様

優しい者たちだ、この9人は

神様

お前は愛されていたのだな

ミク

何を言っているの?
わかりやすく説明してよ!!!

神様

分かった。これを見ろ

語り手

神様は一つ一つの像にホログラフィックを映した

ミク

な、なんなのこれは!!!

語り手

そこに映し出されていたのは

語り手

紛れもなく9人の姿だった

ミク

な、なんなのこれ!

神様

では、この青い髪の男から見て行こうか

語り手

ミクと神様はKAITOのホログラフィックを見た

KAITO

ミク…元気過ごしてくれよ
これからも

KAITO

う、うわなんだこれ

語り手

KAITOの部屋には水が流れ込んできた

KAITO

なるほど、華やぐ波ということか

語り手

はじめは少ししか流れてこなかった水は、突然大量に流れ始めた

語り手

その水は荒波となり

KAITO

うわ…ガパッ…

語り手

KAITOを飲み込んだ

語り手

そこでホログラフィックは終わった

ミク

な、なんなのよ

ミク

みんな、私のために死んだってことなの…?

神様

そうだ、気分が悪そうだが大丈夫か?

ミク

大丈夫じゃないに決まってるじゃない

ミク

でも、これは見なきゃいけない

ミク

全員分見せなさい

神様

分かった

神様

次は赤い髪の女だ

語り手

ホログラフィックは再生され始めた

MEIKO

ミク、こんな形で本当にごめんなさいだわね

MEIKO

それにしても暑い、なんなのこの部屋

語り手

その瞬間床から炎が吹き出た

MEIKO

きゃぁぁぁあ!!!
熱い!熱い!!!

語り手

MEIKOは業火の海を舞い踊るように転げ回り、静かに止まった

IA

はぁ………

IA

MAYUと一緒に死にたかったなぁ

IA

ん、なっなにこれ

IA

眩しい、、、

IA

眩しすぎる

IA

いや、いやだ、やめて暗くなって

語り手

IAがどれだけ抵抗しようが

語り手

無慈悲な光は照り続け

語り手

IAは頽れた

IA

いやだ………もう……

語り手

IAは一言を語る力さえ無くなってしまった

MAYU

お姉ちゃん、どんな罰なんだろ

MAYU

陽光ってことは光に包まれるのかな

MAYU

案外楽な罰なのかな?

語り手

そういってMAYUが目を閉じた

語り手

しばらくして目を開けた

MAYU

あれ、停電なの?

MAYU

真っ暗、なにも見えない

MAYU

なんで、なにがあるの
なんでなにもないの?

MAYU

祠は?扉は?ここはどこ?
私は……だれなの?

語り手

MAYUは、自分を失うほどの闇に狂った

がくぽ

私は嬉しい

がくぽ

このような祝福を与えていただくことに

ゴゴゴゴゴゴ

がくぽ

なんだ、床が揺れている

がくぽ

なっ!床が割れた……

がくぽ

ふっ…ミク
あなたこそが救世主だ

語り手

がくぽは、地面に飲み込まれた

GUMI

ミク、あなただけでは絶対に逝かせない

GUMI

私は知っているの

GUMI

こうやっても結局メシアは死ぬ運命なのだろうと

GUMI

なら天国でみんなと再会して

GUMI

また楽しい日々を過ごそう

語り手

メシアのことについて知りすぎたGUMIは

語り手

裁きの雷に打たれ、体は動かざるものとなった

ルカ

踊り子のような醜い仕事を、綺麗だねと言ってくれたミク

ルカ

年下とはいえどあなたには本当に感謝してるの

ルカ

この風に乗って

ルカ

踊るわいつまでも

語り手

ルカはずっと踊った

語り手

風が強くなり刃のように鋭いものになっても

語り手

なお踊り続けた

語り手

体が風によって裂かれ始めても

語り手

あちこちから血が噴き出し始めても

語り手

ルカは命尽きるまで舞い続けた

リン

ミク姉、ミク姉

リン

いっぱいいい子してくれてありがとう

リン

もっと遊びたかった

リン

お洒落したりして都会に出たかった

リン

私は、寒いの嫌いなの

リン

早くいっそのこと凍らせて欲しい

リン

ねぇ、神様

語り手

そう神様に問いかけた瞬間リンの体は凍りついた

レン

ミクちゃん、あんな言い方してごめん

レン

でもミクちゃんには生きていて欲しい

レン

優しくて可愛くて頼りがいがある

レン

あんまり懐かない俺が懐いてるくらいだ

グツグツグツ

レン

マグマが流れてきた

レン

どこからだ、止めないと

レン

熱い!!!!!

レン

足が溶ける

語り手

レンの足は完全に溶けてしまい、マグマだらけの床を這う形になってしまった

レン

ミクちゃん

レン

この世界を繋げるんだ

語り手

最後の力を振り絞り言葉を残した

語り手

言い終わった時にはすでにマグマに飲み込まれていた

全てのホログラフィックが再生し終わったため、映像は消えた

神様

分かったか、これが祝福の内容だ

ミク

何が祝福なのよ!!!!

ミク

なにもしていない者たちに罰を与えるなんて考えられない

語り手

ミクの目からは大粒の涙が流れていた

神様

お前がやることはただ一つだ

ガシャン

語り手

像の周りに中心につながる窪みが現れた

語り手

そして像の持つろうそくに火がついた

語り手

ろうそくは真っ赤な色をしており

語り手

まるで一人一人の血からできているようだった

語り手

火にあぶられロウが溶け出し

語り手

真っ赤なロウが窪みに流れ落ちた

語り手

密室でもないのに血の匂いが充満する

語り手

9つの像から流れ出す赤いロウは中心の大きな杯に流れ込み

語り手

真っ赤で美しい火が灯された

神様

9つの贄確かに受け取った

神様

この世界をもう一度豊かなものにするために

神様

救世主「メシア」よ

神様

命を繋ぎたせ

ミク

私は…

語り手

ミクは静かに中心の杯へ向かって歩き出した

語り手

その足取りは今にも倒れそうで弱々しいものだった

ミク

みんなぁ………

ミク

ミクが呟いた時

KAITO

僕たちはずっと君を見守っているよ

MEIKO

病める時も元気な時も

GUMI

全員を信じて仲良く楽しく

ルカ

幸せに過ごした日々は記憶に残っているの

レン

僕たちは仲間であり家族だ

がくぽ

なら助け合うほかないだろう

IA

…私たちはなにも怖くない

MAYU

この連鎖は永遠に続く
でも続けなければこの世界は終わる

IA

だから私たちは繋がなければいけない

がくぽ

命を賭してなお

レン

メシアとしての運命を授かったミクちゃんのために

ルカ

そして私たち9人が生贄になることで助けられる世界のために

GUMI

今私たちは「哀しい」

MEIKO

ミク、あなたに会いたい

KAITO

さぁ、最期だよ、ミク

KAITO

トーチを掲げて

全員

命を継ぎ足すんだ

ミク

みんなの声が聞こえる…

ミク

みんな

ミク

くっくっ…

ミク

あっはっはっは

ミク

みんな死んじゃったんだね

ミク

早くみんなに会いたい

ミク

世界が平和になりますように

語り手

涙を流した

語り手

この涙は止まることはない

語り手

ミクは、涙を拭かず持っていたトーチを杯に近づけ

語り手

トーチに火を灯した

語り手

その瞬間、世界は明るい光に灯された

15年後

ゆかり

ということでメシアとは尊き救世主となるのです。みんなわかったかな?

生徒

はーい!!!

ゆかり

じゃあ今日は授業終わり!
お疲れ様!

生徒

ばいばいせんせー!!

ゆかり

さようなら

職員室

あかね

先生相談があるんです

ゆかり

どうしたの?

あかね

私「メシア」に選ばれたんです

ゆかり

そうなの?おめでとうじゃない!!良かったわね!!

あかね

違うんです。
先生

あかね

メシアは贄なんです

ゆかり

なにを言っているの?

あかね

私の先祖に「ミク」という女性がいます

あかね

ミクはメシアだったんです

あかね

そして100年前に誰かが残した本に書いてあったんです

ゆかり

詳しく話してみて

……………………………………………

語り手

愚かなる連鎖は永遠に繰り返す

語り手

100年経ってもなお人間は文明の力に頼ってばかりで何もしない

語り手

もしかしたら我らは神ではないか?

語り手

そのような傲りがある以上

語り手

贄に差し出される人間は現れる

語り手

その中で私たちは如何に自分自身の力で生きていくか

語り手

大事なのは自分の力である

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!!!!!

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