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夜明
赤ちゃんを抱えていた籠から 少し身を離し、 口元に自分の右手をあてる
俺の知らない気味悪い色
それは俺の予想を遥かに超えた 予想斜め上の情景があった
十字形のように
両脚
両腕
胸より上の首が
切断されていた 赤ちゃんの遺体が
籠の中に入っていた
両脚、両腕、首が無い 赤ちゃんの体から
俺の知っている紅色の血の色
じゃない
血の色が目立っていた
暗闇のせいもあるか
血が真っ黒に見える
何かの見間違いなのかと思い 一回両目を擦るが
そこには、 赤ちゃんを抱えていた籠と
真っ黒の血を染まられていた 赤ちゃんの遺体だけが残っていた
夜明
俺は不安に駆られ、 声すらも出せなかった
こういう事に合うのは初めてなため パニックになってしまう
夜明
どうすればいいのか分からなかった
大人の力を借りればいいのか?
それとも警察を呼んだ方がいいのか?
でも携帯なんか持っていやしない
状況整理が出来なかった
常に平常心を保とうとしていた自分が
こんな風に焦って
正気を失うなんて、
生きていく上で 起こり得ない事なのかと思っていた
そうテンパっていると
階段の上の方から人の気配が出た
その気配がどんどんこっちに 近づくにつれ それと共に徐々に光で照らされていく
夜明
警官
警官
この周りをパトロールする 警官が現れた
パニックになっていた自分の心境が、 警官の現れで少し軽くなった
俺は警官に大きく手を振り その後に
俺は籠に指を指した
俺なりの必死なジェスチャーで 身振り手振り見せていた
警官
夜明
警官
夜明
警官
警官
警官は俺の言葉を聞き こっちへ駆けつけてくれた
警官
警官は、 手に持っていた電灯の光を 籠の方に照らす
警官
警官
夜明
夜明
警官
夜明
夜明
警官
警官
警官
ダメだ....
警官は俺の話をこれっぽっちも 聞いてくれやしない
というよりも相手側からしたら、 遊びに乗ってあげている感覚 なんだろう
無理もない 何故なら
俺が見た情景を
警官から見えていなかったのだから
警官から注意を貰い 帰るように言われたので
俺は警官の注意を 素直に聞いて帰宅に戻った
夜明
夜明
バコ
夜明
電柱灯に頭をぶつけた
夜明
さっきの事で、 呆然としていた
夜明
夜明
夜明
夜明
夜明
夜明
夜明
すぐには回復出来なかった
先程までに自分の身に起きた出来事
もうこれから 二度と合えないような出来事....
あの気味悪い怪奇現象
その事だけに頭が行く....
夜明
夜明
歩いていた護が急に足を止める
夜明
夜明
自分の体をあっちこっち 触れる
夜明
夜明
夜明
二度と戻りたく無い あの怪奇現象を体験したあの場所に 戻らないと行けない絶望感
夜明
夜明
夜明
護はレジ袋を持って帰る為 先程の怪奇現象が起きた 路地裏の階段へ向かうのだった・・・・