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夏休み真っ盛り
「夏を満喫しよう!」
…なんてみんながみんな言うと思ったか?
くだらない、わざわざこの暑い中出歩く意味が分からない
尚哉
俺は榊尚哉、根っからのインドア派である
しかし、なんの奇跡か、
スマホ
尚哉
尚哉
杏紗
俺にも可愛い彼女がいるんだ
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
あまり口数の多くない俺だけど、彼女のことは大好きだ
杏紗
尚哉
こうやって、毎日ではないけど、頻繁に杏紗の話を夜の電話で聞いている
俺と真反対でしっかりアウトドア派の杏紗だから、話を聞くのは面白い
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
元カレと、出掛けるのか…
杏紗が言うんだから ほんとに友達に戻ったんだろうけど
あんまりいい気分はしないな
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
杏紗
杏紗
尚哉
可愛い…ほんとに可愛い
やっぱり…好きだ。
今頃杏紗はお祭りかぁ…
ピコンッ
杏紗からLINEだ
杏紗
杏紗
杏紗
尚哉
杏紗
元カレの前でそんな格好すんの?
あー、今日の俺、心穏やかじゃねえな…
午後11時34分
スマホ
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
元カレがいたからか?
杏紗のことだから、純粋にお祭りが楽しかっただけなんだろうけど
どうしても元カレの存在に警戒してしまう
尚哉
杏紗
尚哉
ブツッ
あーーやっちまった
めちゃくちゃ感じ悪くなっちまった
でもな、ダメだ
元カレのことが頭から離れねぇんだよ
なんで俺に元カレと出かけて楽しかったとか言えるのかがわからない
こんなにイライラするなんていつぶりだろう
ごめん杏紗
でも今、杏紗の話を笑って聞ける自信はない
ん?あれ……朝?
あぁ、俺あのまま寝ちゃったのか
にしても、まだイライラは消えていない
なんなんだよ、くそ…
…あ、杏紗からLINEが入ってる
電話切った直後か
杏紗
杏紗
違うんだよ
眠たかったんじゃないんだよ
なんでわかんねぇんだよ
…違う、俺まだ理由言ってない
何も言ってないのに察しろとか何様だよ俺
今日の夜の電話でちゃんと言おう…
同日:夜
スマホ
スマホ
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
よし、言えた
とりあえずこれでこの件は終わりだ
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
杏紗
ブツッ
──────切れた
切られた……?
こんなこと今までなかったのに
怒られたと思って拗ねたのか?
逆ギレか?
……なんにせよ、俺は悪くない
……よな…?
あーーー、久しぶりの外出だ
つっても、コンビニ行くだけだけどな…
明日から4日間は、なぜか連続で別々の男友達に遊びに誘われてるから
いつものことなんだけど、今日はゆっくりするぞー
尚哉
向かい側の歩道を歩く女の子が目にとまる
尚哉
尚哉
杏紗の家は隣の市だし、この団地に来るなんてなかなか…
尚哉
尚哉
嬉しい
でも、俺も少しは怒ってるんだ
元カレと出かけたことを今カレの俺に嬉嬉として話しやがって…
…でも。
直接会いに来るなんて、可愛い…
尚哉
杏紗
???
尚哉
尚哉
杏紗
???
杏紗
???
杏紗
???
杏紗
和樹
杏紗
和樹
杏紗
2人は仲良さげに歩いていく
…って、
はぁああああ!?!?
尚哉
尚哉
杏紗
和樹
杏紗
和樹
杏紗
尚哉
2人は中に入ってしまって何も聞こえなくなった
尚哉
尚哉
怒りが次から次へ湧いてきて、
俺はいたたまれなくなって
その場から走り出した
もう、無理だ
これ以上は、杏紗のことを 手放しで信じるなんて出来ない。
杏紗は社交性があるから…?
無理だろ、そんな理由で納得なんて 出来ない。
男と二人きりで、家にいるんだぞ?
今も!!
尚哉
尚哉
尚哉
もう嫌だ
何も考えたくない
スマホ
尚哉
尚哉
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
話し合うとか……
俺に愛想尽きたんならいっそ今言って欲しい
……俺はインドア派だし、話も合わねえだろうし、
逆に今まで杏紗と一緒にいれたことが奇跡みたいなもんだから…
尚哉
尚哉
ちゃんと全部聞こう
ちゃんと全部言おう
ちゃんと全部、全部全部全部……
終わりにしよう
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
土曜日
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
パタパタと杏紗が階段を降りていく音が聞こえる
尚哉
無防備にもほどがあるんだよ杏紗は…
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗が丸テーブルを挟んで俺の向かいに座る
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
いきなりガバッと杏紗が頭を下げる
尚哉
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
杏紗
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
杏紗
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
あぁ、好きだ。
……愛しい。
俺は杏紗を抱きしめる
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
杏紗
尚哉
尚哉
尚哉
杏紗
杏紗
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
俺は杏紗を解放し、両手でその華奢な肩を掴む
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
尚哉
尚哉
尚哉
杏紗
杏紗は、どういうこと?って感じの顔をしている
けど、ようやく悟ったのか、 みるみる顔が紅潮していく
…それさえも可愛い。
杏紗
尚哉
杏紗
尚哉
尚哉
杏紗
杏紗が笑ってる
俺はまた杏紗を抱きしめる
さっきより優しく、 でも、しっかりと。
杏紗のことは、絶対に幸せにしよう
こんなにはっきり決心したのは今が初めてかもしれない
前までは幸せにするってことがどういうことかわからずにいた
でも、俺はなにがあっても
この笑顔を、杏紗を守る
好きだよ、
そうもう一度呟いてから、キスしてもいいかな、なんて考えた
いきなりしたら怒るかな、
それとも、照れ隠しに睨むかな
…それとも、嬉しそうにはにかむんだろうか
そんなことを考えていたら 勝手に体が動いてキスをしていた
…お、びっくりしてるな
可愛いなぁ…
あ
笑った。