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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

第3話 新たな出会い

??

貴方はそこで何をしているのですか?

??

貴方はどちら様?

桃太郎

!!

桃太郎

す、すみません!

桃太郎

勝手に部屋に上がってしまって…

??

……

??

……

桃太郎

僕は!

桃太郎

桃太郎と申します!

桃太郎

えっと…

??

桃太郎様でしたか

桃太郎

え、はい!

??

ここに来た…そうですか?

桃太郎

はい、何故それを…

桃太郎

(そっか、あのお爺さんが言ってた)

桃太郎

(ここの者は心を読める)

桃太郎

(ここで力を得たと)

桃太郎

(だからか…)

??

あの御方から
この場所を教わったのですね

桃太郎

はい

桃太郎

お爺さんの事知っているのですか?

??

もちろんです

??

あの御方はここの後生徒さんでしたから

桃太郎

生徒さん?

??

はい

??

ここで修行した者は皆、生徒さんです

桃太郎

なるほど

??

自己紹介が申し遅れました…

??

私は第一妖狐

白狐

"白狐" (びゃっこ) と申します

白い毛色を持ち 人々に幸福をもたらす。

??

私は第二妖狐

黒狐

"黒狐" (くろこ) と申します

黒い毛色を持ち 北斗七星の化身と呼ばれている。

黒狐

私は白狐様の妹です

桃太郎

お狐様の兄妹だったのですか!

桃太郎

(す、凄い方々だ!)

桃太郎

(この方々に修行させて貰えば!)

白狐

そう簡単にはいきませんよ

桃太郎

えっ…

黒狐

今の貴方の力を見て

黒狐

私達の"主"が認めなければ

黒狐

修行は出来ない

桃太郎

主?

桃太郎

で、でも…

白狐

いいですか?

白狐

今の貴方自身の力がどれぐらいか

白狐

見極めてもらうのです

桃太郎

……

桃太郎

分かりました…

黒狐

夜に主はお越しになります

黒狐

ので、今日の夜
私に着いてきて下さい

桃太郎

はい…

白狐

黒狐

黒狐

はい、お兄様

白狐

夜まで時間がある

白狐

この方を奥の部屋に

黒狐

御意

黒狐

桃太郎さん、奥のお部屋に案内します

黒狐

どうぞ

桃太郎

あ、すみません…

桃太郎

(本当に僕は力を得れるのかな…)

コンコン…

黒狐

失礼します

黒狐

桃太郎さん時間です

黒狐

着いてきて下さい

桃太郎

は、はい!

桃太郎

(遂に主に会うのか…)

桃太郎

(緊張する)

黒狐

緊張してるのですか?

桃太郎

え、はい

黒狐

フフッ

桃太郎

なんで笑うのですか(泣)

黒狐

すみません(笑)

黒狐

何か懐かしく感じてですね

桃太郎

懐かしい?

黒狐

いえ、なんでもありませんよ

桃太郎

そんなニコッとされても…

黒狐

きっと認められますよ

桃太郎

え?

黒狐

そんな緊張しないで下さい

桃太郎

(ここは本当に不思議だな)

黒狐

お兄様連れてきました

白狐

それでは行きましょう

桃太郎

(何処まで行くんだ?)

黒狐

安心して下さい

黒狐

もう少しですよ

桃太郎

(本当に心の中を見られてしまう)

白狐

着きましたよ

桃太郎

す、凄い

白狐

ここから先は私達は入れません

桃太郎

え?!僕一人ですか?

白狐

はい

桃太郎

でも…

白狐

大丈夫ですよ

黒狐

入ったらすぐ分かりますから

桃太郎

そ、そうですか

白狐

行ってらっしゃい

黒狐

行ってらっしゃいませ

白狐

成功を祈ります

桃太郎

はい!

桃太郎

(凄い所だな)

桃太郎

(こんな場所があるとは思わなかった)

桃太郎

(随分長い階段だな…)

桃太郎

(おっ!奥が見えてきた!)

桃太郎

っ!!

桃太郎

な、なんて綺麗な場所なんだ…

桃太郎

駄目だ!駄目だ!

桃太郎

観光じゃないんだから!

桃太郎

早く行かないと

コンコン…

桃太郎

失礼します…

桃太郎

あれ?

桃太郎

(誰もいない?)

桃太郎

(ここもまた綺麗な場所だな)

??

それはありがとう

桃太郎

っ!?

桃太郎

い、いつの間に後ろに

??

フフッ

??

驚かせてしまったかな?

桃太郎

は、はい…

??

それは申し訳無い(笑)

桃太郎

(自己紹介しないと!)

桃太郎

は、はじめまして!

桃太郎

僕は…

??

桃太郎さんですね?

桃太郎

え、はい!

??

はじめまして

??

私はここの主 "狐の神"

天狐

"天狐"(てんこ)と申します

天狐

どうぞ お見知りおきを

千歳を超えた老狐。 強力な神通力を持ち 神となった狐。

千里眼を持ち さまざまな事物を見透かす 能力がある。

桃太郎

どうも!よろしくお願いします!

桃太郎

(狐の神様だと?!)

桃太郎

(凄い方じゃないか!)

桃太郎

(か、仮面?)

天狐

フフッ

天狐

そんな凄く無いですよ

桃太郎

いやいや(汗)

天狐

仮面が気になりますか?

桃太郎

えっと…

天狐

この仮面は外せないのですよ

桃太郎

??

天狐

私の顔を見た事がある者は

天狐

誰一人いません

桃太郎

(!?)

天狐

どんなに訓練した生徒や妖狐達も

桃太郎

(そんな…)

天狐

おっと、話がそれましたね

天狐

それで君はどうしたいと?

桃太郎

僕は妹を助けるために

桃太郎

ここまでやって来ました

桃太郎

新たな力を手にして

桃太郎

もっと強くなって助けに行きたいのです

桃太郎

村の人々も妹も

天狐

なるほど…

天狐

とても良い兄妹愛ですね

桃太郎

ありがとうございます!

桃太郎

貴方に認められればこの場所で

桃太郎

修行が出来ると妖狐さんに聞いたのですが

天狐

そのようですね

天狐

では、この場所で

天狐

今から貴方の力を見ていきましょう

桃太郎

はい!

天狐

さあ、全力でかかってきなさい

桃太郎

(よし!)

天狐

手加減は入らないですよ?

桃太郎

はい!

桃太郎は刀を抜き 狐の神に立ち向かう

桃太郎

どりゃぁぁぁ!!

ブン! (刀を振り下ろした音)

桃太郎

っ!

スッ…

天狐

……

桃太郎

(なんて早さだ!)

桃太郎

(今のを交わした!?)

桃太郎

うりゃぁぁぁぁ!!

スッ…

天狐

……

桃太郎

(クソッ!)

桃太郎

(全く当たらない)

天狐

どうしましたか?

桃太郎

まだです!

桃太郎

どり"ゃぁぁ!!

ブン!

天狐

……!

スッ…

桃太郎

はぁ、はぁ、

桃太郎

(早い…)

桃太郎

(服にも触れない…)

桃太郎

はぁぁぁぁ!!!!

天狐

フッ

桃太郎

っ!

スッ…

天狐

隙が多いですよ

バシッ!

桃太郎

っ!?!?

バタッ!

桃太郎

……っ

桃太郎

(僕は…やられたのか…)

桃太郎

(一瞬で後ろに回って)

桃太郎

(僕の肩に一撃を…)

天狐

お疲れ様ですね

天狐

久々に楽しませてもらいました

天狐

中々に良かったですよ?

天狐

スピードもあり テクニックもある

天狐

貴方は良い腕を持ってます

天狐

ですが
まだ足りないものが沢山あります

天狐

隙が多いですし

天狐

何せ、技が無いのが残念ですね

桃太郎

ゴホッゴホッ

桃太郎

技…

桃太郎

やっぱり僕は駄目ですよね

天狐

……

桃太郎

もっと強くならないと

桃太郎

いけないのに…

天狐

合格です

桃太郎

へ??

桃太郎

え?!

桃太郎

ご、合格?!

天狐

ええ

パチパチ(拍手)

桃太郎

でも…

天狐

貴方は強くなれる

天狐

もしかすると
私を越えられるかもしれない

桃太郎

主様…

天狐

頑張りなさい、桃太郎

桃太郎

はい!

桃太郎

ありがとうございます!!

天狐

強くなってまた

天狐

私に挑みに来なさい

桃太郎

分かりました!

天狐

さあ、今日はもう遅い

天狐

ゆっくり身体を休めて下さいね

桃太郎

はい!

桃太郎

失礼します!

天狐

……

天狐

また復活ですね

天狐

英雄の名を持った桃太郎…

桃太郎

やったぁぁぁぁ!!!!

白狐

お帰りなさい!

黒狐

お帰りなさいませ!

桃太郎

合格しました!!

白狐

!!

黒狐

白狐

良く頑張りましたね!

黒狐

今日から私達の後生徒さんですよ!

桃太郎

よろしくお願いします!!

白狐

明日から張り切っていきますよ?

桃太郎

はい!

黒狐

それでは寝室に案内しますね!

白狐

こちらにどうぞ

白狐

今日はゆっくり休んで下さい

桃太郎

ありがとうございます

ピヨピヨ(小鳥の囀り)

黒狐

桃太郎さーん

黒狐

桃太郎さーん

桃太郎

んっ…

黒狐

朝ですよー

黒狐

起きて下さーい

桃太郎

あ、すみません

桃太郎

おはようございます…

黒狐

おはようございます!

黒狐

良く眠れましたか?

桃太郎

はい!お陰様で!

黒狐

良かったです!

白狐

おはようございます

黒狐

あ!お兄様!

白狐

朝ご飯出来てますよ

桃太郎

お兄さん!
おはようございます!

白狐

フフッ

白狐

その呼び方をされたのは久々です

桃太郎

え?

白狐

いえ、前の事ですので忘れて

桃太郎

……

黒狐

さ!ご飯食べにいきますよ!

白狐

食べたら修行開始です

桃太郎

はい!

こうして桃太郎は 新たな力を身に付けるために

厳しい訓練をしたのだった

巨大な獣の鬼

はい、主様

巨大な獣の鬼

桃太郎は弱り果てていました

??

ほお

??

妹を連れ去る事が出来て良かったな

巨大な獣の鬼

はい!そりゃ主のためですからねぇ

??

フッ

??

だが、お前

??

アイツに一回負けてるよな

巨大な獣の鬼

いやぁ、大分前ですよ

??

大分前なぁ

巨大な獣の鬼

今じゃ余裕ですよ

??

ほお、随分言いきるな

??

俺に勝てない癖して

??

お前の上の奴らにも負けてるのに

巨大な獣の鬼

…っ

??

お前…旅は好きか?

巨大な獣の鬼

え?あ、はい

??

お前におすすめの場所があるんだ

巨大な獣の鬼

ほ、本当ですか?!

??

ああ

??

だから今そこに行ってもらう

巨大な獣の鬼

はい!

??

誰もいない暗闇の中に…な

巨大な獣の鬼

え…

??

ん?なんだ?

巨大な獣の鬼

今なんて…

??

ああ、理解出来ないのか

??

お前は"用済み"だって事だ

巨大な獣の鬼

主様!!

巨大な獣の鬼

ちょ、ちょっと待って下さい!

巨大な獣の鬼

お止め下さい!

巨大な獣の鬼

俺はまだやれます!

??

もういい

巨大な獣の鬼

や"め"て"…下"さ"い"!!

巨大な獣の鬼

あ"る"じざま"ぁぁ!!!!

??

……

??

フッ

??

いい眺めだ

??

いい悲鳴だ

??

……

??

さあ、行くか…

続く…

【完】

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