天元
もうアイツが死んでから四十九日か‥‥はえーな
善逸
‥そうですね
あの日から
俺達の回りの人は
悲しいおとを響かせている
兄貴からは音すら
しなくなってしまった
善逸
あの、初めてさぁやさんに会ったときの事教えてくれませんか?
天元
そーだなあ
いいぜ、べつに
あんまりたいした話じゃねーが
あれはいつの話だったか
天元
ハァハァ
天元
チッ、やっぱり追っ手がきやがったか!
雛鶴
天元様!
天元
あぁ、お前達は先にいけ
俺は少し後からいく
須磨
いやです~!天元様ぁ!!!
まきを
ほら、いくよ!
まきを
ご無事を祈っています、天元様
天元
応!
天元
さーて、どうしたもんかね
天元
(俺は強いと言っても相手が多いし、一筋縄ではいかねぇ。せめてあいつらが逃げるまでの時間を!)
死にてぇやつからかかってこい
あいつらのもとにはいかせねぇ!
天元
フー、フー
天元
ひとまずやったか‥
天元
つぎのやつがくるまえにあいつらのもとへ‥‥
まきを
キャー!!!
雛鶴
キャー!!!
須磨
キャー!!!
天元
あいつらの声!
まさか‥‥!
天元
俺の嫁から離れろ!
鬼
あ?なんだ貴様は
俺はこの女に用があるんだ
男に興味はねぇ
さっさと死ね
(口から液体をふきだす)
天元
っ!!!!
(早ぇ、避けきるので精一杯だ)
後ろの木が溶けてやがる‥‥
鬼
はやく逃げたらどーだ
今日の俺は美人な女が3人も食えそうだから機嫌がいーんだ
さっさとうせろ
天元
んなことするわけねぇだろ!
鬼
チッ、男は堅いからあまり好きではないんだがまぁいい。
今日はご馳走だなヒヒっ
鬼
硫酸霧雨!!!
天元
(チッ、はやいし攻撃範囲が広すぎてよけれねぇ。せめて隙をつくってこいつらを‥‥残りひとつしかない爆弾をつかって自爆するか‥)
ウォォォォォォォォ!!!!!
鬼
頭がおかしくなったかw
突進してくるなんてwww
雛鶴
まさか!!!
まきを
天元様!!!
須磨
や、やめてください!
天元
ごめんな‥‥
さぁや
ちょっとごめんよー
さぁや
遅れてもうしわけない
えっと‥‥怪我ない?
天元
イテテ‥‥
さぁや
ご、ごめん!
と、とにかく敵の攻撃から君を遠ざけるので必死で、いくら必死だったとはいえ蹴ってしまった
ほんとにごめんなさい!
そこには女の子の身長より大きい刀をもつ
小さな女の子がいた。
月の光が透けてみえそうなほど
綺麗な銀髪であった
天元
(派手に綺麗だ‥‥)
さぁや
おーい、だいじょぶですかー?
天元
!!!後ろ!
さぁや
あっ、わすれてました
鬼
よくもよくもよくも!
この俺様を蹴りやがったな!!!
この餓鬼!!!!
さぁや
ギャーギャーギャーギャー
うるせぇですね。
夜なんですから静かにしてくださいよ。
鬼
硫酸槍の雨!
さぁや
米の呼吸零の型
さぁや
米‥‥‥(凪的な?)
天元
みえなかったぜ‥‥
さぁや
やっぱこの型シンプルすぎるかなぁ‥‥改良しなきゃ!
って、ん?後ろから筋肉質なおとこどもが20人程度きてますね
お仲間ですか?
天元
ちがう‥あれは追っ手だ
さぁや
あなたはなぜ追われてるのですか?
天元
忍が嫌になった
親父が嫌になった
自分が怖くなった‥
だから!!!!
さぁや
なるほどです
状況はなんとなく理解しました!
助けましょう、あなたがたを
天元
なんで俺達にそこまで
さぁや
まぁ、対人練習になるので
気まぐれですよ。
殺しはしません。
峰打ち程度で
さぁや
さぁ、はやくいってください。
あとこれさっきひろいました
(刀とくないをなげる)
決して自爆などしてはいけませんよ。あなたが死んだらそこの女の人達が悲しみますから、
さぁや
山をのぼったところの大きな杉の木の左をずっと進むと洞窟があります。そこでまっててください。
薬や食料もあるので使っていいですよ。夜があけたらそこでおちあいましょう。
天元
恩にきる
さぁや
はい!では!
(追っ手にむかっていく)
さぁや
貴女方に特に恨みはないのですが
しのびの世界はまえから
いけすかなかったのですよ。
命を軽くみすぎてる。
だから、八つ当たりしますね!
死にてぇ奴からかかってこい。
血祭りにしてやるよ‥‥
善逸
昔のさぁやさんのしゃべり方かわいいですね!しかも、かっこいいし!
天元
だろ!俺もあの時から憧れててよ!あいつみたいになるために
派手でかっこいい台詞いくつもかんがえたな!
善逸
そのあと会えたんですか?
天元
あぁ、そこの洞窟はあいつが狐様?と訓練するための基地のひとつだったらしい。朝まで待ってたら、ひょっこり現れて、手になにもってたとおもう?熊だよ熊!
派手でいかしてたぜ!
善逸
えぇーーーー!?
く、くま!?
天元
そのあと、俺と嫁とさぁやとで
熊鍋つくって食べて、狐様?に
ここから西へ進んで呪われた一族のもとへむかへと言われたんでな
さぁやとわかれてそこにむかった。そしたらおやかたさまにあっていまに至るってわけよ!
天元
どうだ!派手にすげーだろ!
かいがく
なんのはなししてんだ?
善逸
あ、兄貴!
(音しないからびびったー!)
天元
これまでの話をカクカクしかじか
かいがく
あー、あいつ一回だけ朝の掃除遅れて怒られてたな。あのあと、なぜか熊の干し肉もってきてたしそうゆうことだったのか
天元
ふーん、そうだったのか
善逸
グゥーキュルルルル
天元
なんだはらへったのか?
かいがく
おいカス、くいにくるか?
いつものくせでご飯また多めにつくっちまったんだ。ちょうど鍋だし、今日だけいいぞ。
善逸
えぇ!?いいの!
明日、雨でもふるの!
(てか、いつもさぁやさんの分のご飯つくってたから癖で多めにつくっちゃったのか)
天元
俺もいいか?
かいがく
あぁ、たらふくあるし
いいぜ。
あいつもきっとよろこぶ
「みんなで米たべてるねー!
私も食べてーな!」なんて言ってそう
天元
たしかになw
善逸
(笑ってはいるけど2人とも泣きそうな音がしてるよ‥‥)は、はやく
いこ!た、たのしみだなー
善逸
(きっとこれからも悲しみが消えることはない。)
さぁやさん
あなたがいなくなった世界は
悲しくて、つらい音で
いっぱいです。
戻ってきてください。
あなたがいるだけで
世界はあんなに騒がしかったのに
さぁや
あー、米いいなぁー!
わしも食べたい!
地獄のご飯ってなんかトマトリゾットくってるみたいなんだもん!
たまにはしろめしーーー!