ハラム
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料理を教え初めて一ヶ月がたった。 明奈の味を覚えているのか、須磨が格段に成長していった。 けれど、みんなあの炭時代よりは断然うまい飯になってきている。 この飯をこの三人は旦那さんと囲んで笑いながら食べ、これから産まれてくる子供に伝授するのだろう。 明奈はまだ生きている。 この料理を伝えて行く限り。 夜になると決まって四人で買い出しに出かける。 三人は可愛げな服を着て出掛けていた。 それに反し、俺は地味な服を着ていた。 キラキラ光る浅草。 その中で暗い、暗い存在に俺はなっていた。 家に戻るとやはり辛い訓練だった。 弟は無表情で訓練をしている。 本当にあの二人はクソだ。 親父が弟を呼んだ。 弟はすぐに親父と部屋に入っていった。 俺は盗み聞きをした。 親父の声が聞こえた。 「お前の嫁が見つかった。」 嫁が見つかったのか。 とうとう、見つかってしまったのか。 次に弟の声がした。 「父上、名前は?出きれば写真もあれば見たいのですが?」 親父が言った。 「これだ。左から 雛鶴 まきを 須磨だ。」 俺は驚愕した。 あいつの嫁があいつら? ふざけんな。 何でよりによってあいつなんだ? あいつは嫁を道具として見てる。 「父上、結納は?」 「早いぞ、明後日だ。」 明後日だと?ふざけんな! 早くあいつらに伝えないと! 俺は訓練を投げ出し、門をくぐった。 すぐにあいつらの元へむかった。 家には雛鶴がいた。 俺はとにかく高速で説明した。 そして、今すぐ三人でどこかへ行けと言った、 だが、雛鶴は断った。 「なぜ!?なぜ断る!」 俺が問い詰めると雛鶴は凛としながら言った。 「私達はくの一よ。男の方が力が強い。だから、それより弱い女が命を張らないでどうするの?」 俺は黙ってしまった。 だけど、俺は切実な思いを伝えた。 「お前はくの一以前に、一人の女だろう?好きな人と生涯を終えたいだろう?お前はそんなことちっとも思ってない。死にたい人間は一人もいない。俺だって、あいつだって。」 俺は語ったが、恥ずかしくなって雛鶴を見た。 雛鶴を見ると、泣いていた。 「ありがとう。二人に伝えてみるわ。」 雛鶴は説得できた。 他の二人は買い出しに出掛けているらしい。 とにかく、俺はもう一つやることがあった。 俺は小走りで家に帰った。 荷物をまとめた。 特に要らないものは捨てて行く。 俺はチラッとあの二本の包丁を見た。 そう、弟と一緒に盗りに行ったあの武器だ。 俺は弟の形見として持っていった。 家の外に出て、逃げ出すその時。 「天元。」 振り向くと親父がいた。 「まさか、逃げ出すのか?また、あの小娘どもに会いに行くのか?」 俺は固唾を飲んだ。 知っていたのか? 「いいか?天元。矛盾や葛藤を抱えるものは愚かな弱者だ。」 「天元。貴様は弱者だ。」 俺は心の中で怒った。 だが、正論だった。 だから、弟は無機質になったんだ。 確かに、今弟と闘りあったら確実に負ける。 だが違う! 「違う!俺は、守りたい人がいるから!守らなきゃいけない奴らがいたから!俺はここを巣立つ!」 俺は、飛び立った。 逃げ出すんだ。早く!逃げ出すんだ。 追ってこない? なぜ? 「天元!」 親父の声が聞こえた。 「お前のような弱者はもういらん!そこらへんでの垂れ死んでしまえ!だが!あの小娘達は貰って行く!」 親父は闇に消えた。 すぐにあいつらの家に行くと、雛鶴がいた。 「雛鶴!二人は?」 「まだ、買い出しに・・・」 嘘だろ!? 近々追手が来る! 今すぐにでもここから逃げなきゃ! ドン! 戸の方にはまきをがいた。 だが、須磨がいない。 「まきを!須磨は?」 「それが!化け物にさらわれて!」 化け物! 俺は、明奈を殺したあの化け物を思い出した。 「どこにいる!?」 俺は、焦っていた。 「すぐ近くの山で・・・」 俺は、武器になるものをかき集めた。 刀、脇差し、あとは・・・ 形見を見た。 鬼の首を切れる特別な刀・・・ 俺は、計四本の刀を持って走った。 そして、山へ上ると、目を凝らした。 耳をすました。 どこだ?どこだ!? 「何よ!やめてください!」 須磨の声が聞こえた! 聞こえた方向に全力で走った。 「須磨!」 須磨を見つけた。 それと、須磨と一緒に化け物がいた。 化け物はでかく、俺の身長の3倍はあった。 「おい。須磨から離れろ。」 俺は、刀を一本抜き出した。 「邪魔をするな!」 化け物は言った。 「この稀血の女を食えば、俺は間違いなく昇格だ!やっとだ。やっと参に行けるぞ。」 何を言ってるのか分からなかった。 だが、俺がする事はただひとつ! 化け物は須磨の腕を握った。 俺は、頭に何かが切れる音がした。 「どけ!!!汚ねぇ手でさわんじゃねぇ!」 俺は刀を持って突進した。 化け物は須磨を片手に抱き抱え、片手を天にあげて言った。 「血鬼術 血刃抜刀(けつば ばっとう)!」 次の瞬間、化け物の腕は月明かりで照らされ、赤い太刀に変化した。 ブンと縦振りをした。 俺は、刀でそれを受け止めた。 バキィン! 大きな音をたて、刀は塵と化した。 俺は折れた刀を捨て、脇差しを抜き、赤い太刀を切ろうとしたが、そんな抵抗は虚しく、脇差しは、半分になっていた。 折れた刃先は宙を舞い、刃が月明かりを反射し、俺の目に当たり、視界を鈍くした。 視界が戻った次の瞬間 化け物は俺の体を切ろうとしていた。 俺は折れた脇差しで食い止め、後退した。 脇差しを見ると、刃こぼれだらけで、使い物にならなかった。 「天元さん!」 須磨の声が聞こえた。 「いいの、もういい。逃げて!私の事は放っておいて、あの二人を守ってあげて。」 俺は、脂汗をかいていた。 確かに、あいつらを助けた方がいいのかもしれない。 「お願い!早く!」 だが、違う! 俺の答えはただひとつ! 「いいかぁ!よく聞け須磨!俺はな!あの夜に死んだ男なんだ!」 須磨はキョトンとしていた。 「けれど、そんな俺の命を救ってくれたバカ優しくて、派手な、可愛い女が言ったんだ。お前を、お前達を守ってくれって。」 「だから!俺は、あいつから貰ったこの命を、あいつが命を賭けてまで守りたかったお前を!お前らを守るためにこの命を使う!」 「だから!俺は、ここから逃げるわけには行かない!」 化け物は大声で怒鳴った。 「綺麗事ほざいてんじゃねぇ!」 俺は、背中に背負った二本の剣を包帯から取り出した。 俺の、兄弟の命が宿った刀だ。 刀は橙色で、とにかく、でけぇ。 派手じゃねぇか! 心が震えた。 俺は、刀を大道芸のようにブンブン振り回した。 なぜだろうか、これが手にしっくり来る。 化け物が刀を縦に振ってきた。 「どんな異形な刀を持ったって、俺には勝てねぇ!」 「天元さん!」 俺は、刀のくぼみで太刀を受け止めた。 刀は太刀を切り裂いて行き、俺が、上に振り抜いた。 折れた刀は液体に戻り、バシャっと音をたて、地面を濡らした。 俺は、左手に持った刀のくぼみを化け物の太い腕にはめ、腕を支柱に一回転し、腕を落とし、もう一本の刀で胸を突いた。 さすがに心臓を貫けば死ぬ! だが、化け物は生きている。 まずい!死ぬ! 化け物の腕が俺の頭に来る瞬間! 「炎の呼吸 壱の型 不知火!」 化け物の首がとんだ。 化け物は目を見開いている。 奥を見ると、派手な髪色。 派手な羽織。 派手な赤色の刀を持った若い男が立っていた。 男は刀を鞘にしまい、手を差しのべた。 「大丈夫か!?ケガは!?」 俺は一人で立ち、大丈夫と言った。 「君!名前は!?」 その男はうるさい声で言った。 俺は、名前を言った。 「宇随だ。宇随天元。」 男は笑いながら 「そうか!宇随か!俺は、煉獄杏寿朗だ!よろしく!」 俺は、化け物を見た。 化け物は跡形もなく消えていた。 「おい!あの化け物は?」 「ん?鬼の事か?」 「鬼?なんだそりゃ。」 俺は、三分程度の説明を受けた。 「なるほど、そして、今のが下弦の肆なのか。」 「お前!鬼殺隊にも入ってないのによく生き残れたな!しかも十二鬼月が相手だぞ!どこで訓練した!?」 「俺は、元忍だ。」 「忍か!なるほど!それは憧れるな!」 「あの・・・」 須磨の声がした! やっべ!てっきり忘れてた。 俺は、須磨の元に駆け寄った。 「怪我してないか!?」 須磨はコクりと頷いた。 「すみません!ご迷惑をおかけして!」 泣きそうだった。 俺は笑い 「いいんだ、お前が無事ならそれで。」 須磨の顔は赤くなった。 煉獄の声が聞こえた。 「さて、俺はここいらを散策してる。何かあったら呼べ。」 空気を読んでくれたんだな。 ありがとう。 すぐに雛鶴とまきをが来た。 「須磨!」 まきをが走ってきた。 須磨は怖がって目をつむってる。 まきをが須磨に抱きついた。 「ごめんね!ごめんね、須磨!あんたを守ってやれなくて!」 まきをは涙をポロポロ流していた。 さて、そろそろ伝えたいことを言おう。 「おい、雛鶴 まきを 須磨。」 三人はクルリとこっちを向いた。 「俺と結婚してくれ。」 いつものように。 軽めな感じで言った。 「どうして?」 雛鶴が先に言った。 「お前らの側にいたいからだ。お前らを守らなきゃならないからだ。」 「お前らと、過ごしていたいからだ。」 「そして、お前らの事が好きだからだ。」 三人は顔を赤くした。 「で?どうするんだ?ついてくるか、来ないか。」 三人は声を揃えて、大にして言った。 「行く!」 空には三日月が映えてる。 明奈と別れた時のような空。 あいつが見てるような気がする。 明奈これで良いのだろうか? 俺は、目をつむった。 数日後 「宇随!起きろ!」 眠い目をこすって煉獄を見た。 「どうしたぁ?」 「お館様が会いたいそうだ!」 お館様?誰だそいつ。 煉獄に聞くと、鬼殺隊の長らしい。 そんなやつが俺に? 俺は、嫁達を連れて、そいつに会いに行った。 そこは、桜が散る綺麗な場所だった。 「やぁ。」 後ろから優しい声が聞こえた。 まるで、母の声のような暖かさ。 後ろに振り返ると、背が少し小さい男がいた。 なぜか左上の額が紫色になっていた。 「君が天元かい?」 彼は言った。 「ごめんね。急に呼び出して。」 何の用か聞くと 「是非、君には鬼殺隊になってほしい。」 「はぁ!?」 俺は動揺した。 「ごめんね。急で。」 「あと、この数日間で、君たちの事を調べた。勝手に調べてごめんね。」 「雛鶴 まきを 須磨だよね。」 すごい記憶力だ。 「君は元忍なんだよね。そして、杏寿朗が追っていた鬼の足止めをする、すごいことだ。しかも十二鬼月。」 「それに、杏寿朗に全集中の呼吸を少し教えてもらっただけで覚え、常中もできる。」 「音の呼吸だっけ?」 「今まで誰も使ったことのない、呼吸だ。」 「天元。私はね、君に期待してるんだよ。」 俺は心を動かされた。 期待。 そんな言葉一回も言われたことがない。 「そして、期待してると共に、希望も感じるんだよ。君ならこの状況をなんとかしてくれるのかもしれないってね。」 俺が言ってほしい言葉。 俺が、待ちわびた言葉。 その全てを言ってくれた。 なりたい。 この人の役に立ちたい。 「けれど、こればかりは命が賭かってる。君の自由だよ。」 俺はチラッと三人を見た。 三人はコクりと頷いた。 「入ります。鬼殺隊に。お館様にこの命預けます。」 「私達も預けます。」 お館様はにっこりと笑い言った。 「ありがとう。君達は呼吸も使わずに十二鬼月と戦い、生き延びた。その強さ、特別に最終選別なしで入隊させるよ。」 「これからの活躍を期待しているよ。天元。」 俺は鬼殺隊に入隊した。 必ずお館様のご期待に答える。 時がたち、俺は柱になった。 お館様の許しを得て、派手な化粧や、派手な格好をした。 派手。 暗い存在になりたくないから。 誰かに気づいてほしい俺だから憧れていた。 けれど、周りには俺より派手な奴がたくさんいる。 俺は、負けないように、大きな声を心がけた。 煉獄の訃報から三ヶ月過ぎたある日 お館様に呼び出されお館様の元へ言った。 始めてお館様に出会ったあの場所だ。 お館様の口から任務を伝えられた。 俺は、驚愕した。 また、あの場所に? 後ろの須磨がガクガク震えていた。 「つらいね天元。君の選んだ道は。」 お館様が、優しい口調で言った。 「自分を形成する幼少気に植え込まれた価値観を否定しながら、戦いの場に身を置き続けるのは苦しいことだ。」 お館様の声が風に流れた。 「様々な矛盾や葛藤を抱えながら君は、君たちは、それでも前を向き戦ってくれるんだね。人の命を守るために。」 「ありがとう。君は素晴らしい子だ。」 お館様の言葉に俺は、泣いていた。 あなたこそ、私の父です。 ありがとうございます。お館様。 その日、嫁たちに作戦の話をした。 「まずお前らに先に潜入してもらう。そして、俺に毎日状況報告を知ろ。それだけだ。」 嫁たちは首を縦に振った。 俺は言った。 「自分の命のことだけ考えろ。他の何も置いても、まず俺の所へ戻れ。任務遂行より命。こんな生業で言ってることちぐはぐになるが俺が許す。」 「俺は派手にハッキリと命の順序を決めてる。」 お前との約束を。 「まずお前ら三人 次に堅気の人間たち。そして、俺だ。」 三人は顔に?を浮かべていた。 「鬼殺隊である以上、当然のほほんと地味に生きてる一般人も守るが、派手にぶっちゃけると俺、お前らのが大事だから死ぬなよ。」 もし、そうじゃないとお前との約束を破ることになっちまう。 俺は、死ぬまであいつらを守るよ。 だから心配すんな。 な?明奈。 三人が潜入して一ヶ月がたった。 連絡が途絶えた。 しかも三人共だ。 俺は、すぐに身支度を整え、お館様に挨拶をしに行った。 「お館様、三人が心配です。そろそろ俺も出ます。」 お館様の目は失明していたが、手の甲の上にとまってるウグイスと手慣れた手付きで戯れていた。 「そうかい。早く行ってあげなさい。」 「ありがとうございます!必ずや鬼を!」 「天元。こっちにおいで。」 そう言ってお館様は自分の隣にあったあまね様の座布団を叩いた。 恐る恐る俺は、そこに座った。 お館様の手が頭に乗った。 心拍が上がった。 お館様の手が! 「産まれてきてくれてありがとう。」 え? お館様の言葉はいつも以上に透き通って、綺麗だった。 「君は自分の生い立ちを、後悔してるけど、その過去がなかったら私は君に出会うことはなかった。これは奇跡なんだよ。」 視界が歪んだ。 「天元。君は本当に素晴らしい子だ。」 「誕生日おめでとう。誇り高く生きて帰ってきてね。待ってるよ。」 誕生日を祝ってくれたのは、明奈とあなたくらいしかいません。 俺は、あのヘアバンドを握りしめた。 こんな俺に、優しい贈り物をしてくれたお館様。 俺の大好きなお館様。 やはりここは男らしく、背中を見せてこの部屋を出ていこう。 早く背中を・・・ 「はい・・・!有り難うございます・・・!お館様・・・!」 あぁ あまね様の座布団を濡らしてしまった。 けれど、俺は涙を止める事ができなかった。 そんな俺の頭をお館様はずっと撫でてくれた。 行ってきます。父さん。 俺は、近くにあった蝶屋敷で、増員を貰おうと思い足を踏み入れた。 特に女が必要だった。 俺は、足を踏み入れ、そこの隊服を着て洗たくをしてる女を担ぎ持っていこうとした。 ついでに、そこにいたちんちくりんも。 女が叫んだ。 「放してください!私っ!この子は!」 「うるせぇな黙っとけ。」 俺は焦っていた。 もしかしたら嫁が死んでるかもしれない。 俺は、少し口調を変えた。 後ろでピーピー泣いてるガキどもを放っておいて、行こうとしたが、胡蝶の継子が俺を押さえた。 「地味に引っ張るんじゃねぇよ。お前はさっき指令が来てるだろう。」 だが、離そうとしない。 そしたら急にちんちくりーンズが、突撃してきた。 まずい!こんな時間はない! 「女の子に何してるんだ!手を放せ!」 チラッと見たら、あの竈門炭治郎がいた。 「人さらいですーっ!たすけてくださぁい!」 急に言った。 時間がねぇんだよ! 次の瞬間竈門炭治郎が目の前にいた。 頭突きをしてきたが、もちろん避けた。 そして、軽めの自己紹介。 そしたらピーピーわめき始めた。 とにかく、うるせぇ 早く行きたい。 早く嫁の安否を知りたい。 俺は、早くこの女を任務に連れて行く事を伝えた。 そしたら竈門炭治郎が言った。 「アオイさんの代わりに俺たちがゆく!」 俺たち? 隣を見ると、ガクガク震えてる黄色いガキと、猪の被り物をした男がいた。 俺は、考えた。 無駄に弱い女を連れてって、もし俺一人で庇いきれない 上弦の鬼だったらどうする? やはり、ここは、あの煉獄が守りきった、煉獄が死んでまで守る価値のある男達をつれていった方がいいのかもしれない。 「じゃあ一緒に来ていただこうかね。」 そして、女を戻し、俺は、三人を連れて蝶屋敷を出た。 そしたら急に後ろの猪が「どこに行くんだおっさん。」 と聞いてきた。 俺は、今までの過去を振り返った。 「日本一色と欲にまみれたド派手な場所。」 そして、俺が、一度死んだ場所。 俺の光がいた場所。 そんな場所が鬼に汚されてたまるか。 俺は、鬼にありったけの憎しみを込めて言った。 「鬼の棲む 遊郭だよ。」 祭りの神が奏でたい音 完
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