見えたんだ 俺がぶつかって空いた穴 その中に輝く光 ピンクの
光
舌を伸ばした ないと思ってた るぅとくんが教えてくれた 舌を使って ほかわ動かない 足も手も るぅとくんが教えてくれた舌を使って触れた
さとみ
願いは何?
莉犬
願いはひとつだけ
莉犬
みんないなくなればいいのにな
莉犬
俺は恨まない
莉犬
村人も
莉犬
るぅとくんの父も
莉犬
ななもりさんも
莉犬
恨まない
莉犬
願うだけ
莉犬
ただただ願うだけ
莉犬
前さとみくんは言った
さとみ
欲しいものはないの
莉犬
と
莉犬
だけどいらない
莉犬
俺は
莉犬
名前を愛を幸せをもらったるぅとくんに
莉犬
俺は何もいらない
莉犬
だからみんないなくなればいいのにな
莉犬
みんないなくなればいいのにな
さとみ
わかったよ
さとみ
聞こえたよ
一瞬で当たりが赤くなった みんな消えた るぅとくんと僕以外 空は赤かった これが夕焼けなのか朝焼けなのか血の色なのかはわからない けど一つ言える この空は
るぅとくんと会った日の夕焼けみたいに赤かった