ただ愛がほしかった

太宰よ、銃を取れ！

1948年6月19日、東京、三鷹の玉川上水で、作家太宰治と山﨑富栄の遺体が発見された。純然たる自殺なのか、それとも無理心中なのかは当人でなければ判らないだろう。 太宰治氏情死。 玉川上水に投身、相手は戦争未亡人。 「書けなくなった」 そう、書けなくなったのだ…

ファーストステラ

何もない自分に絶望し自殺を決意した恋田ミミカ
首を吊ろうとした時突如現れたのはマジダルイ、人の病みから生まれる怪物だった
ミミカは死にたい気持ちのあまりこのまま襲われ死ぬことを望んだが、
｢ステラ｣は輝いて……ー
※お借りしているメーカー様…mybabymaker

⚠ホラー　解説付きです。　おそろい

『紫の清掃』

ホテル清掃員として働く主人公・岳山は、監視モニターに時折現れる“紫”の表示に違和感を覚える。先輩たちはその部屋に向かうが、理由を決して話そうとしない。やがて自分が最も古株となったある日、普段とは違う部屋が“紫”に変わり、岳山はついにその謎を確かめようと動き出す——。

座敷わらしの標（しるし）

不法投棄された墓──あんなもの、放っておけばよかった

稲本　陸の親友・三科　優斗の家には、座敷わらしが出る。
そのお陰で三科家には莫大な財産があり、男系血族全員が同じ敷地内に住み、働かないまま裕福に暮らしているという現実離れした話に、学生作家を志す陸は好奇心を刺激されていた。
優斗から誘われ、陸は夏休み、三科家本宅で二週間滞在することになる。しかしそこで目にしたのは、ギスギスとした人間関係と、三科家所有の山に不法投棄されていたという、刻銘のない墓石だった。
優斗の大叔父であり三科家当主でもある清に誘導されてこの墓を埋めることになった陸だが、その直前直後から、身の回りにおかしなことが起き始める。

※表紙写真は写真ACより、ぎゃーとるさんの「日本人形」を加工して使用しています