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🤖が猫になるお話。
🕶視点 出演 🕶、🤖、🆔、🧚♂️、📡
ケイン
そう言ってケイン先輩はスリープモードに入った。
働き者な彼は誰よりも早くに起床し、素材を集めたり薬を練ったり、俺たち構成員を率いて豪華客船へ乗り込んだり。
それはそれは忙しなく動いている。
だから皆、不満など1ミリも抱かずに、労いの意を込めて「おやすみなさい」と無線を入れた。
ジョシュア
トピオ
JD
ジョシュア
半グレだった時に比べて随分と大胆に動けるようになったなと、自分がギャングであることを改めて実感する。
赤い彼らが真っ青になる姿を想像し、楽しみだとピンクのうさぎに笑いかけた。
結果から言うと、横取りは成功した。
海中に潜み、頃合を見計らって金持ちを攫い、鞄の中身を漁って逃走。
何故だか俺に執着している赤いボスの悔しがる声がまだ耳に残っている。
ジョシュア
JD
トピオ
と、ここまでは良かったんだ。
報酬を分け、クッキーを被り、いざ帰宅。
その道中で浮かれた俺たちは見事に事故りダウンしてしまった。
そして駆けつけてくれた救急隊はももみ先生。
その後はご想像通り。
豪華客船に付着した証拠を元に発行された指名手配を隠すために言い訳のオンパレード。
自由に動けるようになった頃にはもう22時となっていた。
ケイン
宣言通り、起きてきたケイン先輩から無線が入る。
ジョシュア
JD
トピオ
ケイン
緊急事態。
そのたった4文字でクッキー達に緊張が走る。
ジョシュア
ケイン
トピオ
JD
我らがママ…ボスの危機とあらば事故るわけにはいかない。
細心の注意を払い猛スピードで車を走らせた。
ジョシュア
バタバタと足音を鳴らし豪邸へ駆け込む。
特に変わりの無い静かな室内に警戒心を強め人の気配を探っていると。
ケイン
リビングの方から無機質でありながら安心感を与えてくれる声がした。
3人で顔を見合せ恐る恐る足を踏み入れる。
大きなテレビに背を向けた1人用の椅子にソレはいた。
黒猫だ。
猫、ではあるけれど、見覚えのあるヘルメットのようなものを被っている。
否、それが彼の顔なのだ。
つまりケイン先輩と同じ顔をした黒猫が家の椅子に座っていた。
JD
ケイン
トピオ
ケイン
猫、ケイン先輩は尻尾を揺らし俺たちをディスプレイに映す。
ケイン
ジョシュア
ケイン
トピオ
ケイン
キッチンへ向かい、スタッシュの中からホットドッグを取り出して平らな皿に盛り付ける。
それからレモネードもコップではなくお皿に注いだ。
リビングのテーブルに並べるとケイン先輩はしなやかな動きで椅子から降りテーブルに飛び乗った。
ケイン
ホットドッグに顔を近づけパンを齧りケチャップを舐める。
歯も舌も見えないけれど、3人のクッキーに囲まれていることなど気にする様子もなく、猫は少しづつ食べ進めていった。
今の状況を完全に理解した訳では無いし、納得もしていないけれど、可愛い事に変わりはない。
おもむろにスマホを取り出しシャッター音を響かせた所で2階から足音がする事に気がついた。
誰かが起きてきたらしい。
少し重みのある落ち着いた足音が階段から降りてきてリビングの前で止まった。
レダー
トピオ
我らがボスの1人、レダーさんがひょっこりと顔を出し、テーブルに集まる俺たちに不審な目を向ける。
何か悪いことを企んでいると思ったのだろう。
しかしその目は直ぐに別のものへと変化した。
ケイン
レダー
JD
ジョシュア
一瞬顔を上げたかと思えばまたホットドッグに口をつける姿はまるで本物の猫のよう。
そして食べている最中だというのに脇の下に手を入れてひょいと拾い上げるレダーさんもマイペースである。
おかげで口に咥えていたキャベツがポロリと落ちた。
レダー
ケイン
レダー
ケイン
喉が渇いたと訴えるケイン先輩を無視して毛に覆われたお腹に顔を埋めるレダーさん。
と同時に思い切り息を吸い込んだ。
所謂猫吸いというやつだ。
ケイン
レダー
ケイン
文句を言いつつ、重力に従いだらりと投げ出された足を動かさないのは、きっと何を言っても無駄だと諦めているからだろう。
トピオ
ジョシュア
JD
次々と手を挙げればバケットハットの上に顎を乗せ「仕方ないですね」と了承してくれた。
ケイン
レダー
ケイン
名残惜しそうに降ろされたケイン先輩は、溜息でも吐くようにフッとファンを回し、今度はレモネードに口を付けた。
猫になっても好物は変わらないらしい。
たっぷり時間をかけて食事を終えたケイン先輩が俺たちを見上げる。
ケイン
トピオ
ケイン
レダーさんの時とは違い大人しくトピくんに抱かれた猫は穏やかに尻尾を揺らす。
トピオ
レダー
ケイン
レダー
トピオ
ジョシュア
JD
ケイン
抱っこして、頭や背中を撫でて、然りげ無く吸って。
これは確かにストレス解消になるなと愛猫家の気持ちを理解する。
ケイン
レダー
ケイン
ジョシュア
トピオ
ケイン
JD
ケイン
レダー
ジョシュア
ケイン
JD
ケイン
トピオ
ケイン
ケイン先輩は何か考える素振りを見せた後、いい事を思い付いたとばかりに耳をピンと立てた。
ケイン
トピオ
ジョシュア
ケイン
JD
トピオ
レダー
ケイン
ジョシュア
ケイン
レダー
ケイン
レダー
ケイン
レダー
見事に言い負かされ誰も後に続けられず、レダーさんは渋々市長に電話をした。
レダー
ケイン
水色のライトを灯す黒猫はグルグルと唸り声を上げるのであった。
END