たんぺんしゅー？

『〇〇市立高等學校に爆弾を仕掛けました』 『こちらの要求はただ一つ』 『3年前の事件の再捜査、そして』 『真犯人の解明、逮捕』 『それだけです』 『一体どれだけの生徒、教職員が亡くなるのでしょうか』

今日は6月26日、爆破まで残り1週間＿

深夜2時、俺は近くの墓地に来ていた

3日間、何も進展はなかった

今日は事件を知らない二人に説明をしようと思って資料を取りに資料室に来ていた。

『えー、あーあー。』

『これ、声入ってるかな…。まぁいいや』

『これ見てるのは警察？それとも記者？』

『まぁそんなことはどうでもよくてさ』

『どうやら世間は俺に対する話題ばっかのようで』

『見ててすんごく面白いよ』

『ねぇ、警察は気付いてるでしょ？』

『俺の言う、3年前の事件』

『俺は今、〇〇市立高等學校に通ってる生徒』

『15歳の、少年だよ』

『警察は、どう動いてくれる？』

『わかるなら、解決に向かってほしい』

『聞いてくれますか？』

あまりにも稚拙で、支離滅裂な文だった

次は△△駅〜、お出口は右側です

3年前の事件を二人に説明した次の日

事件まで残り4日を切った日

俺は電車に乗ってとある隣町を目指していた

そうこうしているうちに、7月2日になった

特定班により身元が特定され、ひまちゃんは

＿〇〇市立高等學校に立て篭っていた

テレビの中継では既に学校を警察官が囲っていた

今俺は学校に立て篭っている

俺は、ポケットから拡声器とタブレット端末を取り出した

スイッチをオンにして、叫ぶ

周りの、澱めきが聞こえたような気がした

息を深く吸い、告げる

騒めきが、大きくなる

スイッチを押す

起爆した爆弾は屋上の一つ下の部屋にあった一つのみだった

結果、ひまちゃんは被爆したが命に別状はなかった

…この事件の顛末はこうだ

俺がみんなに話した事件は、ひまちゃんの家族が

嬲り殺された事件だった

けど、そうじゃない。これは須賀原が隠蔽したものだ

ひまちゃんは、姉を奪われたことが許せなかった

だから、15歳の少年が、自殺をする前に全世界にライブ配信をして呼びかけたのだ

そうして、警察が動き、須賀原の悪事が世間に暴かれ

刑務所に入ることになった

ひまちゃんは警察の悪事を暴いた英雄となり、讃えられた

そうして彼は今日も目を覚さない

だいぶ端折ったんで解説後日投稿します

これはとある本にインスピレーションを受け書いたものです 似ているところがあると思いますがお気になさらず あまりにも酷似している場合消します 15歳のテロリスト/松村涼哉