2.先輩と後輩
とある会社に勤めている2人のサラリーマン
優
はあ〜
大きくため息をつく先輩、西原優
翔
先輩、どうしました?そんな大きくため息をついて
そんな先輩に声をかける後輩、近藤翔
2人はデスクが隣で年齢も29と27と近いせいか話も趣味も合い男同士、お互いに気を許せる仲である
優
今日、仕事が早く終るはずなのにバカ上司から仕事押し付けられた
西原がイラつきながら言った 近藤が西原のデスクの上をチラッと見ると大量の書類の山があった。あまりの量に近藤は苦笑いするしかなかった
翔
うわ〜”これで何度目だか…”この会社、上部が厳しいですからね…でもいつも先輩はこんなの直ぐに片付けてやるって楽勝で片付けますよね?
優
いつもならな〜
西原は力のない返事をする
翔
どうしたんですか?先輩らしくない…
近藤はカラ元気の西原を心配する
優
今日、夏祭りだろ?
西原の言葉に2人は窓の外を見る
翔
そういえば!だから今日、会社に人があまりいない…!
ハッとなって近藤は言葉を止めて西原は見る
優
はあ‥そうだよ
西原は近藤の視線に気づき、また力のない返事をする。近藤は夏祭り=西原が元気のない理由を察した
翔
夏祭りですからね……半分貰います
近藤は西原の机にある山積みの書類を半分取り、自分のデスクに置く
優
ーちょっと、お前何してるんだよ!?
翔
先輩、今日は何か用事があるのでは?
近藤の言葉に西原の顔が引きつる
翔
図星のようですね??まぁまぁ書類を片付けながらゆっくり話して進めましょう!ー俺達の仲でしょ?
近藤はニッと笑みを浮かべる
優
ー生意気な後輩を持ったもんだ
西原は真顔で仕事に取りかかる
翔
先輩、ツンデレですね〜そこは素直にありがとうでしょ?
優
あー、ハイハイ
2人はじゃれあい、直ぐに仕事に取りかかった