赤受け短編集

❤side

俺は生まれつき

心臓が悪い

そのせいで

激しい運動や

長く歩くことができない

調子が悪い時は苦しくて

会話もできないほどになる

そのせいで友達は減ってしまった

だけど俺にも親友と呼べる友達がいる

それが💛くん

💛ちゃんとも呼ぶこの子は

いつも何かと俺を気にかけてくれてて

でも俺が唯一

気を使わないで話せる相手

いつものように歩いていると

息切れがするようになってきた

俺はいくらか落ち着いてきて

歩けるくらいまでになった

学校に着くともう

1時間目の授業が始まっていた

実はこの先生

前に俺の持病のことを話した時

全然信じてくれなかった

だから💛くんが助けてくれたのかな

優しいなと思いながら席に着いた

さっきまで忘れてたけど

今日は体育がある日だった

体育は見学するからつまらないし

何より…

など、色々言われるからだ

まあサボりだと思われるのは

しょうがないよね

でも俺だって体育やってみたい

からだ思いっきり動かしたい

でもできないんだ

授業が始まる直前

事件は起きた

あれっ、ない

なんで、どうして

俺があたふたしていると

💛くんが話しかけてくれた

彼が持っていたのは

今探していた俺の見学届けだった

キーンコーンカーンコーン

…ごめん、💛ちゃん

俺、自分が走ったら

どうなっちゃうかわかる

でもみんなの圧に耐えられない

俺はみんなと一緒に走ってしまった

走り始めてすぐに胸が痛くなり

俺は倒れた

目が覚めると

保健室のベットに寝かされていた

そしてベットの脇には

泣きじゃくっている💛くんがいた

よろしくね

俺の大好きな親友