主たそ
主たそ
主たそ
主たそ
主たそ
主たそ
主たそ
主たそ
主たそ
主たそ
主たそ
主たそ
??
聞こえてきた声にハッとなった僕が慌てて前を向くと、 教卓には、源先生が立っていた。
ころん
また、この夢。
中学三年の、まださとみくんがいた時の―夢。
ころん
源健一
源健一
ころん
源健一
源健一
さとみくんがかいた日記と同じ内容の、夢…。
偶然…?それとも…。
ころん
たまたま日記を読んだ後に寝ちゃったから… そうに決まってる。
そうじゃなきゃおかしいじゃん…。 過去を夢で、繰り返すなんて……。
??
ころん
気がつくと僕の順番がきていた。
ころん
ころん
??
僕は思い切って隣の席の友人—るぅとくんに声をかけた。
ころん
るぅと
ころん
そっと席を立った僕は、先生に気づかれないように廊下へでた。
ころん
何が変わるか、何も変わらないかはわからないけど…。
このまま同じように過ごしていても何もわからない。
知りたい。
今どういう状況で、僕の身に—あの日記帳に、何が起こっているのかを…。
??
廊下に座り込んで考え込んでいると、 思いがけない人から声をかけられた。
ころん
さとみ
ころん
目の前には、三年前のさとみくんの姿があった。
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
こんな記憶、僕にはない。 忘れているだけでは、ないはずだ。
じゃあ、やっぱり…。
さとみ
隣でさとみくんが心配そうにこちらを覗いていた。
ころん
ころん
それっぽい理由を言ってみると、 さとみくんは一瞬びっくりした顔をした後—いたずらっぽく笑った。
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
僕の言葉に、なぜかさとみくんは口ごもってしまった。
ころん
目の前のさとみくんの反応に不安になっていると… さとみくんはニッと笑って言った。
さとみ
ころん
笑うさとみくんにホッとする。
一瞬曇った表情が気になったけど—けれど今の僕には、聞くことができない。
さとみ
ころん
後ろのドアをそっと開けて静かに教室に入ったつもり—だった。
二人並んで教室に入る僕たちを、着席していたクラスメイトと ニヤニヤした源先生が見つめていた。
ころん
源健一
源健一
どうやら廊下で話をしているうちに、 くじは僕たち以外引き終わってしまったらしい。
ころん
源健一
さとみ
さとみ
ころん
そして、二人せーのでくじを引いた。
結局は……
源健一
抗ったのに、何も変わることなく 過去の、日記の通りに僕たちの物語は綴られていった。
ころん
過去は過去だ。変わるはずがない。
変わっていい、はずがない。
けれど僕はまだ気付いていなかった。
過去が変わっていっていることに。
—物語が動き出していることに。
コメント
2件
続き待ってます
すごい面白いです!