部屋の中央には黒曜石の輝きを放つ巨大な円卓が鎮座しており
それを四十二人分の豪華な席が囲んでいた。
ただ、ほとんどが空席である。
かつては全員が座っていた席に今ある影はたったの二つ。
モモンガ
モモンガ
ヘロヘロ
モモンガ
モモンガ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
モモンガ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
モモンガ
ヘロヘロ
ヘロヘロの信じられないほどの実感がこもった暗い声が放たれた時
画面にはピコンと言う音と共にある表示が出る。
るし★ふぇるがログインしました。
モモンガ
ヘロヘロ
モモンガ
るし★ふぇる
モモンガ
ヘロヘロ
モモンガ
るし★ふぇる
乾いた笑い声を上げ申し訳なさそうにしている。
ヘロヘロ
るし★ふぇる
そう言いながらるし★ふぇるは席に着く。
三人は現実世界{リアル}での愚痴を話す。
報連相が出来ない部下の話。
前日までとまるで変わる仕様書。
ノルマをこなせずに受ける上司からの追及。
仕事が忙しすぎて家に帰れない毎日。
生活時間の狂いから生じる異様な体重増加。
増えていく薬。
その内ダムが快壊したようにヘロヘロの愚痴は流れ出し
一方的にモモンガとるし★ふぇるが聞く側へとシフトしていた。
十分な時間が経過し、ヘロヘロから流れ出ていた燭流は清流へと変わる
ヘロヘロ
ヘロヘロ
頭部らしき箇所をブルンとくねらせ、頭を下げたであろうヘロヘロにモモンガとるし★ふぇるは声をかける。
モモンガ
モモンガ
るし★ふぇる
るし★ふぇる
るし★ふぇる
ヘロヘロ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
るし★ふぇる
るし★ふぇるがそう言うとモモンガも「そうそう」と言わんばかりに頷く仕草をしている。
ヘロヘロ
ヘロヘロの触腕が空中で何かを操作するように動く。
コンソールを操作しているのだろう。
モモンガ
るし★ふぇる
ヘロヘロ
モモンガ
るし★ふぇる
るし★ふぇるが呟くと一瞬しんみりとした空気になる。
ヘロヘロ
るし★ふぇる
モモンガ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
モモンガ
モモンガ
モモンガ
るし★ふぇる
モモンガ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
モモンガ
るし★ふぇる
一瞬、、ほんの一瞬、モモンガさんから強い感情が籠った声が聞こえた気がした。
皆と一緒に作ったからこそ、だからこそ必死になって維持してきのに
仲間の一人にそんなことを言われたら混じり合いすぎて形容しがたい感情も生まれるというもの…
モモンガさん……貴方は今何を思ってますか、?
少しばかり沈黙が続く
その沈黙を破ったのはヘロヘロだった。
ヘロヘロ
ヘロヘロ
るし★ふぇる
モモンガ
るし★ふぇる
ヘロヘロ
ヘロヘロ
モモンガ
るし★ふぇる
ヘロヘロ
モモンガ
るし★ふぇる
しばらく笑った後にヘロヘロが口を開ける。
ヘロヘロ
ヘロヘロ
モモンガ
るし★ふぇる
ヘロヘロ
ヘロヘロ
ヘロヘロ
モモンガ
るし★ふぇる
一瞬だけ、モモンガが口ごもる。 しかしすぐに最後の言葉を送った。
モモンガ
るし★ふぇる
ピョコンと感情{エモーション}のアイコンが1つ
笑顔のマークがヘロヘロの頭上に浮かぶ。ユグドラシルでは表情は動かない。
だからこそ感情を表情したい時は感情アイコンを操作する。
モモンガとるし★ふぇるもコンソールを操作し、同じエモーションを浮かべた。
そしてヘロヘロから2人へ最後の言葉がかけられる。
ヘロヘロ
──来てくれたギルドメンバー三人のうち一人のメンバーが掻き消える
静けさが──今まで三人の人が居たとは思えないような静けさが室内に戻ってきた。
先程までヘロヘロが座っていたイスに目線を送りながらモモンガはある言葉をポツリと呟いた。
モモンガ
無論返ってくる言葉はない。すでにヘロヘロは現実世界に帰還{アウト}しているのだから
そんな時モモンガの手を誰がが握る
──そう、るし★ふぇるだ。
彼女はまだここに残っているのだ。 モモンガは一人では無かった。
その瞬間、るし★ふぇるが口を開く。
るし★ふぇる
モモンガ
いつもはるし★ふぁーさんとイタズラを仕掛けて皆とふざけたりおちゃらけているはずのるし★ふぇるさんが今日は
凄く逞しく、魅力的に見えた。
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コメント
2件
あれ、なんでセンシティブになってるんだろ?運営さーん?
続き待ってました!やっぱりさ9さんが書く夢小説神ですね!✨これからも頑張ってください!🫶💞