ゼロ
ゼロ
ゼロ
5、信じる強さ
「…俺と一緒に来ない?」 一瞬自分の耳を疑い、はっと顔を見上げる。彼の目は雲一つ無い空のように澄んだいた。そんな彼が何を言っているか理解出来なかった。こんな風に声をかけられた事が無かったからだと思うが。 その言葉を信じたい。 だけど…だけど人間不信は直せない。 どうしても怯えて、何も言えず硬直している。そんなままじゃいけない。向こうが声をかけてくれたから。俺もそれに答えるため。今の正直な感情を口に出す 「…お前の事…俺は信用できない」 失礼だ。言ってからそう気づき目をそらす。 そんな俺に裏腹に彼は明るい笑顔を浮かべ戸惑いも、迷いもなく言う 「今は信用できなくていいよ。でもこれから信用。いや“信頼”させてみせる。 だから少しだけついてきてくれない?」 そう言い手を差し伸べられる 子供の様な笑顔とは違い、がっちりと、しっかりとしたその手を 俺は掴んだ
6、輝きとは裏腹に
「空ってほんとに綺麗だよね」 雲一つ無い空とはこの事だろう。白い所など無い。青が一面に広がっている空。上を向くだけで目が痛くなりそうな空。 でも 「なんでこんな日にも空は青いのっ…」 彼の目の色は空の青よりも深い深い青。その目は透き通るような空の輝きとは裏腹に酷雲っていた。 その目から零れ落ちる水は美しく、光を反射し、輝いていた。
ゼロ
ゼロ
ゼロ
ゼロ
ゼロ
コメント
53件
好きだあああああああ!! ((^ω^≡^ω<ギャアアアアアアア そしてわかんなあああああい!!!