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私の親友の香田 沙樹は、正夢を見るらしい。そんな彼女のお陰で、私は今の平和な生活が送れている。 その出来事を、話したい。
卒業式後…
沙樹
遥奈、変な事聞くけど、今って同棲って考えてる？
遥奈
え？柊斗と！？ないない。私、そこまでの気持ちがまだない。
沙樹
じゃあぜひ言っておくわ。
伊藤くんとは、別れた方がいい。
伊藤くんとは、別れた方がいい。
遥奈
…はあ？
沙樹
ホントだって！私…見たんだもん。夢で！
遥奈
これは夢からの警告って受け取れないんだけどな、私。付き合う事賛成してくれたし。
沙樹
…凄く本気で言ってるんだけどな。あの通りになったら、きっと遥奈後悔するよ。
その時の、沙樹の悲しそうな顔を私は忘れない。
そうして数年後、同棲する一週間前になった頃、また沙樹から夢の話が出た。
沙樹
遥奈、もしその家にいるなら逃げた方がいい。まだ同棲してないならすぐ別れた方がいい。
遥奈
前も沙樹、そんな事言ってなかった？
沙樹
ホントなんだよ！
沙樹
証拠見れば、分かってくれる…？
遥奈
うん。こればっかりは、沙樹の事信用できなくなってるから。
沙樹
そっか、じゃあ、伊藤くんに明日聞いてみて？
沙樹
何で今日までデート行けなかったの？って
遥奈
完璧重い女の言葉なんだけど大丈夫なのそれ？
沙樹
それで、何も無いよって言ったらただの夢だったって言う。
色々、遊び、赤い
この言葉が出たら、もう別れるように進言するよ。
色々、遊び、赤い
この言葉が出たら、もう別れるように進言するよ。
遥奈
わかった。
次の日
遥奈
柊斗ー！
柊斗
遥奈！ごめんなー、寂しかった！
遥奈
えと…どうして、今日までデート行けなかったの？連絡なかったから心配してたんだよ。
柊斗
まあ色々あってさ、遊びに行ってたんだ。ほら。
柊斗から袋を渡される。
遥奈
開けるよ？…あ！
柊斗
赤いそのポーチ。誕生日も会えなかったからプレゼントな。
遥奈
ありが…とう…？？
遥奈
(色々、遊び、赤い…)
柊斗
おう！
帰ってから
遥奈
…沙樹、まじなの？
沙樹
あの言葉が出たんだね。なら早く別れた方がいい。
何もなく別れるわけにいかないので、喧嘩した時に別れを切り出して、別れることができた。
沙樹
良かった、安心したよ…あのままだったら、遥奈どうなってたか…！
遥奈
柊斗の問題でもある。あいつ、ほかの女の子と浮気してたし。てか、あれそのままだとどうなってたわけ？
沙樹
どうしても知りたいなら、その女の子との末路を見ればいい。言うのが怖い。
時はたち、私と沙樹は、80歳になった。柊斗と彼女は、音沙汰ない。何かあったのかな…てくらい。そんなある日。
遥奈
…ねえ、これって…
沙樹
それ、伊藤くんだよ。
遥奈
え…！？
沙樹
表面的には凄く優しい人だけど、実はサイコパスなの伊藤くん。今も。
沙樹
だから、私は止めた。私と同じ目にあって欲しくなくて。
遥奈
え？沙樹って死んでるの…？
遥奈
さ、沙樹？
遥奈
LINE見てる？
遥奈
沙樹…？嘘だよね？
遥奈
沙樹？
それから、沙樹と連絡がつくことはありませんでした。 今も、私は彼女に感謝してもしきれない思いを感じています。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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