rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ R18⚠️ モブ×桃⚠️ 桃様受け⚠️ 花魁パロ
rara🎼
rara🎼
rara🎼
8,桃李の初見世
夜の吉原は、祭りのような喧騒に包まれていた。
三味線が鳴り、花魁道中の話題が飛び交う。
その一角――桃野屋の格子に、桃李が姿を現した。
桃色の打掛に白粉を引き、紅を差した唇。
けれど桃李の笑みは、どこか肩の力が抜けている。
きらびやかな衣装を纏っても、飾り気のない気安さがにじんでいた。
格子越しに注がれる視線を浴びながら、桃李は苦笑まじりに手を振った。
桃李
その一言に、思わず笑い声が漏れる。
他の者たちの張りつめた気配とは違う、柔らかな空気が漂った。
声を上げたのは、町人風の男。
呉服屋を営んでいるという、気のいい笑みを浮かべた中年だった。
そう言って笑う顔に、桃李は「合点承知」とばかりににやりと返す。
座敷。
盃が並び、香の煙が漂う。
桃李は最初こそぎこちなかったが、酒が入るうちにすぐ調子を取り戻した。
桃李
男の笑い声が座敷に響き、雰囲気は一気に和らいでいく。
桃李は相手に酒を注ぎ、肩越しにちょっとした冗談を挟む。
その素朴な仕草が、かえって客の心を掴んでいた。
やがて、男の瞳が熱を帯びていく。
盃を置き、男の手が桃李の肩に触れる。
衣擦れが、ふっと空気を変える。
桃李は一瞬だけ緊張したが、すぐに笑みに変えた。
桃李
そう言って、打掛の裾を自ら払った。
灯が揺れ、影が重なる。
桃李
熱を帯びた吐息が耳元にかかる。
桃李は冗談を言う余裕を失い、喉の奥から掠れた声を漏らした。
桃李
畳に爪を立て、必死に堪える。
だが次の瞬間、笑い混じりの吐息が零れた。
桃李
桃李
桃李
その正直さが、かえって艶やかさを増す。
男は満足げに桃李を抱き寄せた。
夜が更ける頃。
桃李
桃李は乱れた衣を整え、息を切らしながら座していた。
頬は赤く、額には汗。
けれどその目には、どこか晴れやかな光が宿っていた。
男の言葉に、桃李は照れくさそうに頭を掻いた。
桃李
桃李
裏通り。
六人が再び顔を合わせる。
茈月
いるまが茶化すと、らんは大げさに肩を竦めた。
桃李
紅鶴
なつが笑い、こさめが小さく頷く。
翠嵐
すちが拳を握り、真剣な眼差しを向けた。
らんはそんなすちの肩を軽く叩く。
桃李
桃李
仲間たちの笑い声が夜風に溶け、月明かりに照らされていった。
──桃李の初見世は、庶民的な軽やかさと、隠しきれない艶をもって幕を閉じた。
8・了
rara🎼
rara🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡90
rara🎼
rara🎼
コメント
4件