僕はまだここにいる。
母が死んで10年
母の墓前の前に
母は面識のない、全く知らない男に無惨に殺された。
その日僕は学校にいた。
電話が来た。
天城
おい!次理科室だってさ!
プルルル
天城
あ!ごめん電話!
天城
先行ってて!
天城
もしもし!
「天城さんですか?」
天城
はい、そうですが。
「あなたのお母様が今亡くなりました」
天城
…え?
僕は慌てて母のいる病院に向かった
何かの嘘だ。間違いだ。そんな事ない。
なんの根拠もないがそう思いたかった。
しかし僕の目の前には母の遺体があった。
その日から僕は毎日ここにいる。
母の墓前に。
天城
母さん。
天城
僕はずっとここにいるからね。
父
なんでお前までそっちに行ったんだ。
天城
父さん…
父
お前まで行く事無かったのに…
天城
ごめん父さん…
母が死んだその日
僕も死んだ。