私は中学生まで両親と年子の妹、あかねと4人で暮らしていました。
私の両親はいわゆる「毒親」でした。
それもそれは私にだけで妹のあかねにはすごく優しいのです。
母
あかねちゃん、今日のテストは何点だったの?
あかね
もちろん100点だよ!
父
さすが俺たちの娘だな!
あかね
あはは😃
あおい
あの…
私も今日テスト返って来たんだ…
母
あっそ
で?
あおい
80点…
母
は?
母
何で100点じゃないのよ
あおい
ごめんなさい…
父
どうせまともに勉強しなかったんだろ
母
そんな出来損ないは夕食抜きよ
あおい
そんな!
次は頑張るから!!
あかね
バ~カw
ざまぁみろw
母
今日はみんなで外食に行きましょう♪
あかね
わ~い😄
父
あおいは留守番な
あおい
はい…
妹であり美人であり、おまけに成績も優秀なあかねを両親は溺愛していた。
そんな両親の影響で自分は姉よりも立場が上と自覚したあかねも最近は私をバカにしてくる。
月日は流れ、私は中学3年生になり、進路を決める時期になった。
あおい
私、この高校に行きたいんだ
父
………
母
………
母
は?
あおい
あっ!もちろん公立だよ!
母
そんなことは聞いてない
あおい
えっ?
父
お前は中学を卒業したら中卒で働け
父
それからこの家から出ていけ
あおい
そんな…
どうして
母
来年はあかねちゃんの受験
この子は難関私立高校を受験するの
父
だからそのためにお前は働いて家に金を入れろ
あかね
はははっ
だってよw
あおい
お願い!
お願いします!!
あおい
どうしてもこの学校に行きたいんです!
あおい
なんでもしますから行かせてください!!
父
チッ
父
だったら俺の親父とお袋にでも頼めよ
母
えぇ
母
だったら行ってもいいわよ
母
それからアンタはおじいちゃん家で暮らしなさい
あかね
お姉ちゃん出てくの?
めっちゃ賛成!!
あおい
わかった。
そうする。
こうして私は父方の祖父母の家で暮らすことになり、学費も祖父母が払ってくれることになった。
祖父母はとても優しく、なんでも相談に乗ってくれた。
祖母
あかねちゃん、第1志望の私立高校、落ちちゃったらしいわよ
祖父
それからアイツら、あかねにきつく当たるようになったらしい
あおい
それって危なくない?
あおい
あかねをあの2人から引き離したほうがいいよね?
祖母
でも私はあおいちゃんとは合わせたくないわ
祖父
だったら
祖母
あかねちゃん、もう2人の手に負えないらしいわ
祖母
言うことを聞かないと怒るし滑り止めの高校では暴力事件を起こして慰謝料請求されるし
祖父
それに今は部屋に引きこもってるみたいだな
祖父
俺たちがもっと早く気づいてれば
あおいもこんなに辛い思いをしないで済んだし、あかねもこんなふうにはならなかったんだろうな
祖母
そうね…
あおい
そんな!
2人のせいじゃないよ!
祖父
ありがとう😊
祖母
あおいちゃんだけでも立派に育ってくれて良かったわ!
どうしてこうなってしまったのか
両親にはちゃんと考えてもらいたいです。