あいつが、変な勘違いをしてることは知ってる。
顔を見ればすぐわかる。
俺の本命はやっぱりあいつで
それ以外はいないのに
よくあるよね、こう言う
勘違いから起きる すれ違い
愛してる。
そう伝えたいだけなのに
なんで真反対に変換されるのか。
暇72
俺は暇ちゃんと話がしたくて
暇ちゃんの部屋に行った。
俺が部屋に着いた時にはもう あかりが消えていた。
すち
ぱちっと、暇ちゃんの横のライトをつける
すーすーと小さな寝息を立てて、
眠る君。
その睫毛には少し水滴が着いてる気がした。
すち
すち
する、と彼の頬を触る
滑らかな肌。
彼がぴくりと動いた気がした。
すち
暇72
暇72
寝言で彼はそう言う
何が?
そんなの、考えなくてもわかった。
すち
俺は彼の頰に添えた手を動かさない。
さらさらの髪は俺の手の甲を擽る
俺は暇ちゃんが好きだ。
明るくて元気で
優しくて、大好きで
大好きで大好きで
どうしようもないくらい 愛していて
らんらんに残り少ない時間が 奪われるって思うと
なんか暇ちゃんも悪く思えてきて
別に悪くないのに、 そんな感じで
ただの八つ当たりだったんだ
俺からの暇ちゃんへの八つ当たり
あと何日か、
それがこの人に残された時間。
この手の先にいる君が、 次触れた瞬間、
冷たくなっているなんて 考えたくもなかった。
静かに眠る君が、 息をしてないのではと心配になるくらい
そして、ほんの少し苦しそうな顔していて
嗚呼、俺は役立たずらしい。
おはよう、と声をかけることをー…
暇72
暇72
すち
俺はそう言って、
ゆっくり暇ちゃんに抱きついた。
コメント
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ぬぁぁぁぁぁぁ感動的やぁ、すれ違いどーなったかな??なくなったかな??
たのしみず( ´›ω‹`)💕