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nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 世界観めちゃくちゃファンタジーです( ᐛ )⚠️ あとめちゃくちゃ厨二です⚠️ 誤字脱字注意⚠️
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桜の風が吹いた。
街の片隅、戦火の名残を漂わせる灰色の地面に、一輪の桃色が優しく揺れる。
そこに立つのは、桃乃瀬らん__桜花ノ巫。
白いコートを羽織ったらんの足元に、倒れた敵兵の呻き声が響く。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らんの手が淡く光る。
まるで花びらが舞うように、傷口に桜の紋が広がり、血が止まり、肉が再生していく。
しかし__その瞬間、らんの腹部に隠れた深い傷が再び開く。
らん-桜花ノ巫
声は優しく、けれどどこか遠い。
それでもらんは笑っていた。
まるでその痛みすら、他人のもののように受け止める。
こさめ-蒼流
こさめ-蒼流
戦闘のあと、こさめが言う。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らんは笑って手を振る。
その指には、再び開いた切り傷が__まだ残っていた。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
こさめ-蒼流
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らんは、胸元の契約紋章に手を当てる。
胸の左側、心臓の近くに浮かぶ桜花の刻印。
癒しの度に自らの命が削がれ、痛みが焼き尽く__それが、桜花ノ巫の契約の代償。
らんがその力を初めて使ったのは、まだ幼い頃。
ある日、妹が病気で倒れ、失いかけた時、らんは心から「救いたい」と願った。
桜の神は応えた。
けれどその瞬間、らんの胸に焼き付くような痛みが走った。
傷ついたのは相手ではなく、自分だった。
「命を癒すには、命を喰らえ」__契約の声。
それからずっと、らんは人を癒しては、自らが傷つき、笑っていた。
らん-桜花ノ巫
それが彼の信念。
けれどその想いが、周囲との距離を生むこともあった。
特に__いるまとは、激しくぶつかったことがある。
いるま-感律者
ある日、怒鳴ったのは紫縁いるまだった。
いるま-感律者
いるま-感律者
らん-桜花ノ巫
いるま-感律者
言葉が刺さった。
その時、らんは初めて、自分が“残される側”ではない可能性を知った。
癒された者が、また痛むかもしれない。
自分が死ねば、癒された誰かが後悔するかもしれない。
らん-桜花ノ巫
いるま-感律者
いるま-感律者
いるま-感律者
そして今__
街を襲う黒い瘴気の獣が、咆哮を上げる。
傷ついた仲間たちの中で、らんは一人立ち上がる。
目を閉じ、右手を胸にあて__静かに呟く。
らん-桜花ノ巫
風が止まり、桜が咲いた。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
桜が満開に咲き乱れ、傷ついた仲間全員が癒されていく。
その中で、らんは崩れ落ちる__けれど、笑っていた。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
桜吹雪が舞う。
癒しの花は、痛みと共に咲き、命と共に舞う。
それが、“桜花ノ巫”の祈りであり、決意だった。
第12話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡130
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コメント
6件
初コメとフォロー失礼致します! 大丈夫かな。
だ、だ、だ、 大丈夫なのか!!