別れてください

"別れてください"

下校時間 誰もいない廊下で 3人の生徒が話してた。 別れ話…、

気づけばチャイムがなる、 先生の声も聞こえた

いつも通り三途を待ってた灰谷兄弟 帰りは一緒 というか、付き合ってた

寂しそうな顔してた

言いたげな顔もしてた

下校時間 人が誰もいない廊下で口を開いた

何言ってるか分からなかった

理解するのに時間かかった

なんでか分からなかった

戸惑いを隠せない竜胆。 そりゃそうだろ…

俯いたまま、三途は何も言わなかった

耐えれなかった

理由が知りたかった

もっと意味がわからなかった

話してるうちに先生の声が聞こえた

兄だから、寂しそうな顔をするのはやめた 心配されるから

いつも通り……

でも先生は俺の顔を見て

何か言ってたと思う

いつもの声のトーンじゃないのは分かってる、竜胆でも分かってた

泣きたかった

ものすごく…泣きたい

上手く言えなかった

三途から言ってきた

崖から落ちたと行ってもいいくらい、辛い

泣きそうになった

いや、

目尻に涙が溜まってた

視界がぼやける

涙で

なんで、謝るの？？

兄貴まで泣きそうになってる

でも、表情に見せないから

…なんで、別れるの

なんで、？

楽しくなかった？

つまんない？

俺の事よく知ってるの兄貴だけ

別れ話されたら俺、少し病むから

食欲も、無い

三途は俯いたまま黙ってる

どんな表情か分からない

小さく三途は頷いた、

多分、三途…俺のせいで竜胆さんがとか思ってんだろうな

後悔しないように？

言ったの？？

1番見たかった

三途と、

兄貴は嘘をつくのが下手だ

笑って誤魔化そうとしてる

ただ、約束は守れなかった

そのまま年月がたった