稲架
稲架
ボフッ
稲架
稲架
チッ…
稲架
あいつ…気にくわねぇ
稲架
そもそも何で私にあんなことを
稲架
あいつにとってはデメリットしかないはず…
稲架
あぁ~…もういいや
稲架
気分転換にバイクでも乗るか…!
稲架
はぁ…
稲架
なんでここに来たのかなぁ…私
稲架
あいつらとは…もう…
エマ
稲架?!
稲架
…?!
稲架
エマ…
エマ
トコトコトコ
エマ
バチンッ
稲架
…ッ?!
エマ
ずっと一緒だった…
エマ
なのにいつの間にか勝手に離れていって…
エマ
連絡もなしに…
エマ
ねぇ私の今の気持ちわかる…?!!
稲架
………
エマ
ポロッ
稲架
…?!!
エマ
稲架が抜けたって聞いてから…ポロッ
エマ
東卍はどこか違って…ポロッ
エマ
いつもみたいな東卍はそこにはなくて…ポロッ
エマ
あるのはどこかに穴が空いた風船みたいにポロッ
エマ
すぐに潰れてしまいそう…ポロッ
エマ
だけどッ…!!
エマ
皆稲架が帰ってくるって信じてるッ…!!
エマ
ニコッ
稲架
ッ…!!!
久しぶりにエマの涙を見た
エマは昔からよく無理をする子だった
エマが来たときのことは覚えてる
全然話してくれなくて…まるで
私よりもずっと年上のお姉さんって感じだった
当時の私はそこら辺にいる普通の子供だった
別に特別お金持ちでもなく
特別貧乏でもなかった
ただエマを見て思った
この子は、
社会の残酷さを私よりも少しだけ知っている
だから少しだけ興味がわいた
この子ともっと話したいと…
稲架
稲架
…エマは
稲架
私のこと何にも分かってないね…w
違う
稲架
友達ごっこにはもう飽きたの
違う!
稲架
それにもう無敵のマイキーの時代は終わり!
違う!!
本当はこんなこと言いたくない!
知ってるよ!!私は!
東卍はもっともっとデカくなる
いつか真一郎君たち見たいになる!!
だけど…
そこに私はいらない
だから、お願い
稲架
私に、関わらないで
エマ
…ッポロッ
エマ
ダッ
稲架
ごめんね、エマ
稲架
ごめんね、皆
稲架
私はここで止まってられないの…
稲架
クルッ
稲架
トコトコ
さよなら、