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コメント
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其の日はオーロラが綺麗だった
玉虫色に光り輝く空
あちこちで起こる爆発音と橙色の光
大衆の大声
＿＿＿然して、其の人の背中。
＿＿＿嗚呼。
戦場とは、此の様な場所なのか。
発される電磁波に因り通信機が使い物に成らず
投げ込まれた手榴弾
一瞬で死ね無かった兵士達の、激痛に喘ぐ悲鳴
戦場に来た時に容姿を誉めて呉れた老人の兵士は胴体が亡き別れて死んだ
三日前献身的に治療して呉れた金髪の女医は裏切って首を叩き切られた
一昨日唄を謳って呉れた同い年の兵士は鳩尾に穴が空いた
昨日本を読んで呉れた少し歳上の兵士は足と頭が飛んで行った
今日は自分かも識れない
然う云う恐怖の中で貴方の背中は生きて居たの？
燁 子 副 長 .
僕より数回り背の低い巻き髪の幼女。
尤も、生きてる年数は彼女の方が一回り上だろうか。
時 雨 .
燁 子 副 長 .
燁 子 副 長 .
時 雨 .
燁 子 副 長 .
満面の笑みで人を励まし掛けない詞を発する彼女を賛嘆すると共に＿＿
何の様な悪事でも悪戯でも、快く赦して仕舞いそうに成るのだ。
人は此れを、“無邪気”と喚ぶのだろう。
時 雨 .
時 雨 .
燁 子 副 長 .
この方を著すには“無邪気”以外に何が有るだろうか。
考える事すら此の太陽への冒涜では無いかと...、然う想って仕舞う。
燁 子 副 長 .
燁 子 副 長 .
時 雨 .
時 雨 .
時 雨 .
彼は歌手を夢んで居た然うだ
彼は三年前程だったか、戦場に出て三ヶ月が経った頃、下腹部が千切れて討死した。
燁 子 副 長 .
時 雨 .
時 雨 .
燁 子 副 長 .
福 地 先 輩 .
燁子副長が何か言おうとした所で福地先輩がその名を呼んだ
燁 子 副 長 .
僕と話して居た時因り声のトーンが数段上がった
唄の事等其方除けで福地先輩に擦り寄る彼女。
其の声だけで容易に彼女が彼に抱いている感情を詠み取る事が出来るだろう
時 雨 .
福 地 先 輩 .
燁 子 副 長 .
時 雨 .
一息着いて徐に立ち上がり、腰の帯刀に手を掛けた
時 雨 .
燁 子 副 長 .
福 地 先 輩 .
時 雨 .
