私は一晩掛けて両親を埋葬した
家はもうほとんど残っていない
星宮
売人
星宮
声がして振り返ると、人を売り金を稼ぐことで有名な売人がいた
売人
そう言って手に持っていた縄で私の体を縛る
売人
売人はそう言って歩き出す
隣町に着くと、小さな女の子が出てきた
着ている着物はぼろぼろ
髪の毛はぼさぼさ
きっと私より酷い生活を送っていたんだと思う
そして売人は私たち二人を繋いだ縄を持って歩き出した
橋を渡っている所で売人が声をかけられた
カナエ
売人
カナエ
カナエ
売人
売人
売人
売人
二つの蝶々の髪飾りを付けた女の人は私たちに声をかける
カナエ
カナエ
カナエ
カナエ
カナヲ
星宮
雰囲気悪くて声が出ない…
売人
売人
あるけど、声が出なかっただけなのに…
カナエ
売人
売人
そう言って売人がカナエさんに触ろうとした時
後ろにいた女の子が売人の手を振り払った
その人はカナエさんと色違いの蝶々の髪飾りを一つ付けていた
しのぶ
売人
売人
しのぶ
髪飾りを一つ付けた女の人はカナエさんを一瞬見て
しのぶ
しのぶ
しのぶ
そう言ってお金を宙に投げた
売人
お金に気を取られた売人の手から縄を取り、走り出した
売人
しのぶ
しのぶ
カナエ
しのぶ
カナエ
売人
売人
遠くの方から金を死守しているのであろう売人の声が聞こえる
カナエ
そして私たちはカナエさん達が住んでいるであろう家に着いた
カナエ
しのぶ
しのぶ
ー風呂場ー
しのぶ
星宮
しのぶ
星宮
しのぶ
しのぶ
星宮
蝶々を一つ付けている人の名前はしのぶと言うらしい
二人とも、綺麗でとても可愛らしい人だった
コメント
8件
すみません自首してきます 今回も神ってました
しのぶさん…カナエさん千夜ちゃんとカナヲちゃんを拾ってくれて有難うございます…🥺