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夏樹
なぁ、知ってるか、？
結衣
え、何？
夏樹
廃校舎の噂
結衣
廃校舎…？
結衣
あぁ~…知ってる
結衣
入ったら帰れないんだっけ？
夏樹
そうそう
夏樹
俺らで行く？
結衣
え、怖くない？
結衣
二度と帰れないんだよ？
夏樹
でも、気になるくない？
結衣
…確かに
美咲
何の話~してるの~？
結衣
噂になってる廃校の話~
美咲
え~、私も気になる~笑
結衣
じゃあさ、太一も誘って行こ~
太一
話聞こえたけど、なんで俺まで？
美咲
え、行こいこ~！
夏樹
じゃあ、決まりだな
太一
最悪じゃねぇか
太一
まあ、いいや
太一
俺も気になっていたし
結衣
じゃあ、決まり
夏樹
今日の放課後な
美咲
おけ~
結衣
いいよぉ
太一
まじか~…
放課後
夏樹
じゃあ、行くか
結衣
待って、まだ終わってない
美咲
私も
夏樹
じゃあ、正門で待ってるわ
結衣
おけおけ~
美咲
は~い
太一
なぁ、そんなに行きたいか？
夏樹
え、何が？
太一
廃校舎
太一
ほんとに行くん？
夏樹
当たり前じゃん
夏樹
結衣たちも行きたそうだし
太一
…
太一
まあ、いっか
結衣
お待たせ~！
太一
遅ぇぞ！
美咲
しょうがないじゃ~ん
美咲
女子は、色々とかかるの
太一
ふーん…
結衣
ほら、早く行くよ~！
太一
で、どこにあるん~？
夏樹
確か、この辺だった気が…
夏樹
あ、あった
そこには、蔦に覆われ、窓ガラスは割れ、
壁には落書きが残っていた“廃校舎”だった。
まるで、昔の校舎のような感じも残っている。
結衣
ここ、だね、
太一
え、結衣、怖ぇの？
結衣
ううん…怖くないよ~！
太一
い~や…ビビってるねぇ~笑
夏樹
お~い、喧嘩すんなよ~笑
夏樹
早く入ろ~や
美咲
うん！
結衣
（美咲、凄いルンルンじゃん、）
太一
（美咲が1番怖ぇ、）
廃校舎
結衣
うわぁ~…
結衣
なんか、雰囲気あるね~…
太一
ビビってんじゃん
結衣
ビビってない！
太一
ほら、早く行くぞ~！
夏樹
（うわぁ~…怖ぇな…）
結衣
ねぇ、夏樹
結衣
怖いから、盾にしていい？
夏樹
え、俺を…？
結衣
うん
夏樹
まあ、いいけど
結衣
ありがと…
美咲
ほら、早く行くよ~！
夏樹
あ、うん！
美咲
この学校雰囲気悪くない、？
夏樹
確かに
夏樹
ちょっと怖いよな、
太一
でもさ、ここ幽霊出るけどほんとかな~？笑
結衣
え~、まじで~！？
結衣
怖~い…
美咲
でも、本当に幽霊出てきそうだよね…
結衣
美咲もやめてよ~…（泣）
美咲
床がギシギシする~
夏樹
まあ、古いからね~…
結衣
ねぇ、待って
結衣
誰かいる？
太一
は？
太一
誰もいねぇよ
その時、廊下の向こう側から足音が聞こえた。
結衣
ほら、聞こえるでしょ！
夏樹
…聞こえる
太一
やっぱり、居るんだ
美咲
待って、こっち来るよ！？
太一
は、はあ！？
結衣
ほんとだ！来てる！
俺たちは、必死に走った。
そして、突然、俺の携帯が鳴り始めた。
太一
夏樹、電話鳴ってるよ
夏樹
え、普通だよ
太一
は？
夏樹
だから、着信画面じゃねぇよ
太一
え、どういうこと、？
結衣
もう、怖いよぉぉ！(ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ)
夏樹
！
美咲
どうしたの？夏樹くん
夏樹
メッセージ来た
太一
何の？
太一
誰から？
夏樹
知らない人から
“逃げろ”って。
太一
逃げろって何？
結衣
やっぱりやばいんだよ~！
結衣
早くここから出よ！
夏樹
そうだな
太一
次さ、出てみてよ
夏樹
え、嫌だよ
太一
いやいや、問い詰めよ~ぜ
夏樹
ん~…分かったよ
また、電話が鳴った。
太一
ほら、出てみてよ
夏樹
…わかった
夏樹
なぁ、はよ出よ…
太一
どうした？
夏樹
呪文のように“逃げろ”って
結衣
やっぱり、ここから出よ？
夏樹
そうだな
夏樹
なんとか出れたな、
美咲
そうだね
結衣
私…もうダメ~…
美咲
そろそろ帰ろ
美咲
私、この後塾なんだ
夏樹
そうなんだ
美咲
じゃあ、また
太一
そういえばさ、着信履歴残ってるの？
夏樹
いや、残ってない
夏樹
だって、鳴ってたけど画面変わってなかったし
太一
そっか~…
結衣
そんな話、どうでもいいから帰ろ
太一
そうだな
皆さんも、廃校に行く際は気をつけて…
𝑒𝑛𝑑
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