コメント
1件
よきよき
私はリビングから自分の部屋に移動し、ベッドに突っ伏していた
思い出してしまった。あの過去の事。
莉音
ふっかになんで学校に来れないのか聞かれた時、言えなかった
やっぱり苦い過去が私の心から消える事なんてなかったんだ
莉音
でも、誰かに聞いてほしい。
自分が言わなかったくせに、私はふっかに聞いてほしいと思っていた
そう思うのはきっと、私が心を許しているからなんだ
莉音
私は乱れた髪を整えて、ふっかの家に行く事にした
莉音
私は自分の家の左右隣を確認する。右隣の家には深澤という表札があった
莉音
ピーンポーン
深呼吸をしてインターホンを鳴らす
莉音
深澤
深澤
深澤
莉音
深澤
深澤
ドタドタとした足音が聞こえてくる
莉音
深澤
莉音
深澤
やっぱりふっかなら安心する
莉音
言える。ふっかになら
莉音
深澤
莉音
莉音
深澤
深澤
その目はとても優しくて
莉音
深澤
ただただ話を聞いてくれる
莉音
いつの間にか私の頬には熱い何かが溢れだしていた
莉音
深澤
私は泣いていた
信じられないくらいに大泣きしていた
ふと、頬に柔らかい感触がする
ふっかが私の涙を優しく拭ってくれていた
柔らかくて、暖かくて、優しさが伝わってくるような手だった
莉音
深澤
莉音
深澤
莉音
莉音
莉音
深澤
深澤
莉音
いつの間にか涙は止まっていて、私は笑顔になっていた
莉音
深澤
まるで心が解放されたような、そんな感覚だった
やっぱりふっかなら笑顔にしてくれる
本当に、ふっかで良かった
ふっかside
俺はずっと考えていた
深澤
もしかしたら聞いちゃいけないかもしれないと思っていた
でもどうしても気になって、だから聞いてしまった
なぁ、なんで学校来ないの
案の定、答えは返ってこなくて、
深澤
深澤
深澤
そんなモヤモヤした気持ちでいた時、インターホンが鳴った
ピーンポーン
深澤
深澤
何も考えずに返事をした
画面を見るとそこには、、
深澤
深澤
伊庭が俺の家にくるなんて珍しい、、 というか初めてのことだった
俺は嫌われてないか少し心配しながら外に出た
莉音
心配をよそにいつも通りな姿に安心する
ただ伊庭が深刻そうな顔をしている事はすぐに分かった
莉音
俺に聞いてほしい事、、それは伊庭が学校に行けない理由だった
決意を固めてその場にいるのが、ひしひしと伝わる気がした
その決意を、俺はちゃんと聞いて受けとめようって思ったんだ
莉音
話しの途中、伊庭は泣き出してしまった
きっと相当辛かったんだろう
俺はいてもたってもいられずに手を伸ばしてしまっていた
俺に話してくれてありがとう。
伊庭は俺がひよりさんに似てるってことも話してくれた
なんかめちゃくちゃ褒められてたわ 俺、わら
でもなんだろう
伊庭に言われたって事が俺の中で1番嬉しかったんだ
深澤
深澤
笑顔になって伊庭を見て、俺も静かに笑った