ジョン
ジョン
今日は、村の夏祭りが行われる。
昔は1年の間で夏と冬の2回行っていた祭りだが、
今は村人が少ないこと、村のお金が少ないことを理由に
夏の祭りだけを継続することにしているようだ。
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
ドン
ジョン
ジョン
確かに外から、物音がした。
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
窓から覗いても、
暗くて何も見えない。
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
夏祭りの一番のイベント、
打ち上げ花火。
僕は半年前から、この日に決行すると決めていたんだ。
ジョン
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
ジョン
ここは二階だ。
誰かいるなら下の筈だが、
この家の裏は崖だ。
普通、誰もこんな危険な場所には近寄らない。
ジョン
???
ジョン
ジョン
僕は油断していた。
聞こえてきたのが、女性の声だったからだ。
ガラッ
???
ジョン
開けた窓から侵入してきたのは、
とても目が大きくて、
口の両端が裂けた
僕より年上と思われる少女だった。
ジョン
???
???
ジョン
???
ジョン
ジョン
???
ジョン
???
ジョン
???
???
???
ジョン
???
ジョン
ジョン
???
???
???
???
ジョン
ジョン
ジョン
???
???
???
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
???
???
???
ジョン
???
ジョン
???
???
ジョン
ジョン
???
???
???
ジョン
???
???
???
ジョン
???
???
ジョン
近づくと、彼女の顔は傷だらけだった。
暴力を、受けているのだろうか
???
???
???
???
ジョン
ジョン
???
ジョン
???
ジョン
ジョン
???
ジョン
???
ジョン
???
ジョン
ジョン
???
???
ジョン
???
ジョン
???
ジョン
???
???
???
ジョン
ジョン
???
???
???
ジョン
ジョン
物心ついた時には
家から出ることを禁じられ、
また、ある時から
この部屋と、隣のトイレのある部屋だけで生活をしている。
???
???
???
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
???
???
ジョン
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
ジョン
???
ジョン
???
ジョン
???
ジョン
???
???
ジョン
???
ジョン
???
???
???
???
ジョン
???
???
???
ジョン
???
???
???
しまった これが言葉の暴力だ。
僕は、虐待されてきて、
暴力の理不尽さを十分理解したつもりだったのに
全然、配慮が足りてなかった…
ジョン
???
???
???
???
???
ジョン
???
ジョン
???
???
???
ジョン
ジョン
???
???
???
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
ジョン
???
???
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
???
ジョン
???
???
ジョン
ドン
???
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
???
???
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
あれ?僕
泣いている。
体、どこも痛くないのに
???
???
???
???
???
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
ジョン
???
ジョン
???
???
???
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
???
ジョン
ジョン
エミリー
不思議だ
ひとりじゃない、ただそれだけで
不安が、かき消されていく。
エミリー
ジョン
エミリー
エミリー
ジョン
ジョン
エミリー
ジョン
ジョン
エミリー
エミリー
ジョン
エミリー
エミリー
ジョン
エミリー
エミリー
ジョン
風が僅かに吹いていて、
打ち上げ花火の火薬の匂いがする。
ジョン
ジョン
エミリー
エミリー
そして、
彼女から、甘い匂いがする…
ジョン
エミリー
ジョン
エミリー
ジョン
エミリー
エミリー
ジョン
ジョン
エミリー
???
ジョン
つい先程、あの独房のような部屋から
脱走したばかりとは思えない状態。
ジョン
ジョン
エミリー
ジョン
エミリー
エミリー
エミリー
そこから、僕たちは旅をはじめた。
時に働き、時に遊び、
止まっていた互いの青春を掴んだのだ。
あの祭りの日に、
花火の日に、
僕たちは出会えて 本当に良かった。
エミリー
エミリー
ジョン
エミリー
エミリー
スターマインがくれた 人生(いのち)
fin
あとがき
作者のwatです。
お読み頂きありがとうございました。
実は、このお話のもとになった楽曲があります
LUNKHEAD
閃光
「死んだように生きていくなら」
「花火のようにここで燃え尽きてもいい」
暗い歌詞と裏腹に
歌は激しく、それでいて切なくて
聞くたびに、インスピレーションを貰えました。
彼らのライブで涙を流す人も多く、
この時代 いかに生きにくい時代なのかということを考えさせられます。
気になった方は
ぜひ、調べてみてください。
最後までお読み頂き
ありがとうございました!
2020.5
wat
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