人形は
時の流れを見ている
再現のない人々の欲望
数々の残した希望
さびた歯車こそが、真の価値を持っている
また人々も時の流れの一欠片
『代償』と引き換えに、時の流れを映しましょう
あかり
美咲
あかり
美咲
あかり
美咲
あかり
美咲
最高のお姉ちゃん
言ったことは全部やってくれて
私を守ってくれる
けれど、最近気になったことがあって…
なんでお姉ちゃんは私の言うことを聞いてくれるの?
めんどくさいはずなのに
全部やってくれる
友達に聞いたら
友達
友達
あかり
友達
そんな………
私は今まで、お姉ちゃんが私の事好きだから
やってくれたのかな………って
私はお姉ちゃんが大好きだけど…
お姉ちゃんは………私の事……きらい…?
そんなに私の事嫌いなの?
友達に言われてからみぞおちに異物があるみたい
どんなに落とそうとしても水を飲んでも
取れることは無い。
あまりのショックともやもやに
行くあてもなく歩いていると
足元になにか擦り寄っている感覚がした
すると風が吹いてきた。 まるでこちらに来てくれと言ってるように
なにもないのにそのままふらりと足を進める
進んだ先にあったのは………
あかり
茶色と白色の洋風の建物
看板を見ると、アリスの人形店と書いてある
風はお店の扉の前でピタリとやんだ
中からは女の子の話し声が聞こえてきた
お金も持ってないのに、人形なんていらないのに
足を踏み入れた
あかり
ギイと扉を開けるとカランカランと鈴の音が鳴った
チラッと周りを見渡すと
あかり
だいぶ昔のものだと思われる棚があった
しっかりと手入れをされていて、ホコリひとつ積もってない
茶色に透明なガラスが扉に着いている
中には錆びた歯車、針が置かれていた
困惑も好奇心もありつつ、扉の取っ手に手をかけた時
??
幼い女の子の声が聞こえた
あかり
あかり
??
ショーウィンドウに飾られていたお人形が
いつのまにか出てきていて、小さな気の椅子に座っていた
そのお人形は金髪のロング巻き毛で
赤色の小さなドレスを着ていた
あかり
あかり
??
??
??
あかり
綺麗な茶色の髪に
白と茶色の大人しめのドレス
とても綺麗な顔立ちで、物語のお姫様のようだ
とても大人っぽくて、気品もある
??
アリス
アリス
アリス
あかり
あかり
アリア
アリア
アリス
アリス
アリス
アリス
あかり
アリス
アリア
アリス
アリス
あかり
アリス
アリス
ほっぺたを手で拭うと
涙が手を濡らした
アリス
あかり
アリス