テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

繋ぐ(かげよこ)

一覧ページ

「繋ぐ(かげよこ)」のメインビジュアル

繋ぐ(かげよこ)

10 - 出会う俺ら

♥

128

2024年02月12日

シェアするシェアする
報告する

影山拓也

横原っなんでっ

横原悠毅

ごめん、

荷物を持って出ようとする

影山拓也

待ってっ!!

俺の腕を引っ張る

そしたら

影山くんが俺を強く抱きしめてきた

横原悠毅

え、なんでっ

影山拓也

こっちが聞きたい

少し抵抗しても

少しも離してくれなかった

横原悠毅

離して、

そういうと更に強く抱きしめてきた

影山拓也

いやだ

影山くんの胸の音がよく伝わる

俺の胸の音も多分伝わってる

なんでこんなことしてくれるんだろう

影山くん、俺のこと好きじゃないでしょ?

なんで、こんな

一切離してくれなさそうで

俺は、影山くんの背中に腕をまわした

少し俺より身長が高い影山くん

離してほしくない

そう思ってしまった

影山拓也

横原、聞いて?

耳元でよく聞こえる影山くんの声は

俺をもっとドキドキさせた

影山拓也

高校の時から好きだった

横原悠毅

え、

横原悠毅

嘘でしょ、?

影山拓也

ほんと

思いもよらない言葉だった

影山くんが俺を好き?

横原悠毅

ありえない、

影山拓也

ねえ、聞いて

影山拓也

あ!基〜!!

影山拓也

こっちこっち!!

第一印象は

横原悠毅

えー横原悠毅でーす

横原悠毅

よことかなんかよこぴーとか言われてんすけど

横原悠毅

なんとでも呼んでくださいー

一見気だるげな

でも話してみると面白い

そんな人だった

佐藤新

影山くん次なんだっけ

影山拓也

えー国語?

新と話しながら廊下を歩いていると

教室の前で話している横原がいた

影山拓也

あー、横原、、

でも横原が話しているのは

女の子だった

仲良さそうに話していた

それを見て

何故か胸が苦しかった

立ち尽くしてしまった

佐藤新

影山くん?

影山拓也

あっあー

影山拓也

ごめんごめん

これが始まりだった

影山拓也

危ないっ!!!

俺が誤ってパスしたボールが

よそ見していた横原の頭に勢いよく当たった

急いで駆け寄る

影山拓也

ごめん!!横原大丈夫か?!!

横原はどんどん力が抜けていくようで

影山拓也

横原、!!

影山拓也

おい大丈夫か!?

呼びかけても返答はなかった

影山拓也

えっと俺保健室まで運ぶわ!!

基俊介

あぁうん、、

基俊介

1人で大丈夫かよ?!

影山拓也

大丈夫、おんぶする

影山拓也

先生横原保健室連れていきます!!!

俺は横原をおんぶし保健室に行った

影山拓也

横原ごめんな、

おんぶして保健室に連れていってる時

返答はなかったが

1人で問いかけていた

影山拓也

俺がミスって、ほんと馬鹿だな、、

横原悠毅

ん、影山くん、、

影山拓也

横原?!

小さかったけど返答が返ってきた

意識は薄らとあったらしい

横原悠毅

大丈夫、

横原悠毅

影山くん、ありがと、

小さな声が耳元で鳴り響いた

影山拓也

うん、

胸が苦しい

影山拓也

横原、

影山拓也

俺、好きかもしれない

横原から返事はなかった

影山拓也

失礼しま〜す、

影山拓也

誰もいねぇ、

俺は横原をベットに降ろした

影山拓也

横原〜保健室、

影山拓也

横原〜?

影山拓也

え、横原!?

問いかけても返事は来なかった

影山拓也

でも、意識はあったし、、

影山拓也

大丈夫だよな、、

あまりに無防備な横原で

頬に触れてしまった

影山拓也

いや、

影山拓也

でも

こんなチャンス二度と来ないかも、

俺は横原にキスしようとした

影山拓也

いや、なにしてんだ俺

もう少しのところでやめた

俺、横原のことめっちゃ好きだ

横原悠毅

え、ここどこ

影山拓也

横原、!!

良かった、

影山拓也

じゃ俺、先生呼んでくる!

横原悠毅

あぁ、

立ち上がろうとしたら

挫いて横原の方に倒れてしまった

影山拓也

あっあぶ

倒れた先には横原がいて

このままいくと横原にキスしてしまう

でも、

ぶっちゃけ手をつけて阻止できたけど

俺は我慢ができず横原にキスしてしまった

割と自然に、

でもどうしていいか分からなくて

離れるタイミングが分からなかった

そうするとドアが開く音がして

焦って離れた

影山拓也

まじで、ごめん…

影山拓也

俺ほんと、

横原悠毅

いや別に…わざとじゃないだろうし笑

笑って返してくれる横原の顔をみると

俺のものにしたくなった

影山拓也

わざと、

横原悠毅

え、?

漏れた言葉を笑って誤魔化す

影山拓也

って言ったらどうする?

横原悠毅

なに笑

影山拓也

いや、、

どうしよう、めっちゃ好きだ

でもこんなところで言っても

影山拓也

やっぱなんでもない、!

保健室を出て

自分がしたことを再確認する

無意識に唇をなぞってしまった

影山拓也

俺、キスしたんだ、

あんなことしといて

初キスだった。

影山拓也

ごめん、

影山拓也

騙して、仲良くしててごめん

影山拓也

俺横原のこと高校の時からずっと好きで

影山拓也

いっつも横原のこと考えてた

横原悠毅

え、

これまでのことを話してくれた影山くんは

変わらず俺を抱きしめてくれた

影山拓也

横原が、連絡つかなくなった時なんて、俺…

影山拓也

ね、横原連絡つかないんだけど、

基俊介

え、俺も…

高校卒業して初めて7人で出かけようと話してた時

松井奏

え、?みんな連絡つかないの?

基俊介

俺、電話かける

佐藤新

ねぇまって横原くんグループ退会してるよ?!

椿泰我

え!!

影山拓也

えまって、

影山拓也

嘘でしょ?!

基俊介

電話でねぇよ、、!!

松井奏

おれも、、

松井奏

これ、ブロックされてる?、

佐藤新

え、嘘でしょ、?

基俊介

スマホ壊れたんかもしれんし、

基俊介

今日は出かけるのなしで

基俊介

横原の家行ってみよ、

影山拓也

うん、

影山拓也

ねぇ、まってよ、、

椿泰我

かげ、、

椿泰我

きっと大丈夫だから、

椿泰我

行こ?

影山拓也

うん、

インターホンを鳴らすと

横原のお母さんが出てくれた

基俊介

あの、!!

基俊介

横原いますか!!

横原の母

悠毅のお友達、?

基俊介

はい!!連絡つかなくて、

横原の母

ごめんね、もう一人暮らししてて、

基俊介

え、あどこですか?

横原の母

教えないでって言われてて、連絡も全部切って、会わないからって

基俊介

え、

影山拓也

待ってください、!!どういうことですか、!!

横原の母

私もよく教えられてなくて、

横原の母

高校卒業して、口数も減っちゃって

松井奏

え、うそでしょ、、、

影山拓也

なんでっ、、

影山拓也

教えて貰えないですか!!

影山拓也

教えてください!!

影山拓也

横原がいまどこでなにしてるのか、!!!

影山拓也

大学は!!○○大学ですよね?!

横原の母

え、違うね、

影山拓也

え、嘘でしょ

影山拓也

なんで、!!!

椿泰我

かげ落ち着いて、、

椿泰我

迷惑だからさ、

椿泰我

すみません、

影山拓也

泣いて、泣いて、

影山拓也

なんでなんだろうって

影山拓也

ずっとずっと、考えてきた

横原悠毅

え、なんで

横原悠毅

じゃあ、なんで

横原悠毅

あんなこと、

俺はひとつ、

影山くんに聞きたいことがあった

影山拓也

あんなこと、?

そういうと抱きしめてくれていた影山くんは俺から離れた

横原悠毅

俺が、6人から離れた理由、

影山拓也

聞かせて、

教科書を取りに行った時

影山拓也

だから俺横原のこと、

横原悠毅

(え、?俺の話?)

影山くんが俺の話をしていた

耳を澄ます

影山拓也

俺、俺さぁ

椿泰我

かげ、

横原悠毅

(ばっきーに話してんのか、?)

影山拓也

俺、横原のこと嫌い、、

影山拓也

もう会いたくない、

影山拓也

横原のことなんか、、

横原悠毅

っ、

俺はその場から離れた

失恋なんか通り越して

嫌われていたなんて

横原悠毅

影山くん、俺のこと嫌いだったんだって

横原悠毅

その時、俺

横原悠毅

6人とは縁を切ろうって

横原悠毅

それで全部忘れようって

横原悠毅

思って、、

影山拓也

横原ごめん、!!!

影山拓也

俺あの時

椿泰我

かげー?

影山拓也

んー?

椿泰我

悩んでんじゃん?

影山拓也

えっ?

椿泰我

幼なじみ舐めんなよ〜笑

椿泰我

なに、言いなよ

影山拓也

あのさ、絶対ひくない?

椿泰我

ひくわけないじゃん

影山拓也

絶対な!

椿泰我

うん

影山拓也

俺、横原のこと好きなんだ、

椿泰我

そう、なんだ

椿泰我

いーじゃん、恋してんじゃん

影山拓也

えひかないの?

椿泰我

だからひかないって!

椿泰我

幼なじみの恋全力で応援するでしょ!

影山拓也

椿くん、、

影山拓也

でも俺、日に日に好きが増してってさ、

影山拓也

横原と結ばれるなんてさ、、

影山拓也

横原は罪な男だよ、

椿泰我

笑笑

影山拓也

なんで好きになっちゃうんだろ、、

影山拓也

無愛想なのに優しくてさ

影山拓也

なんかドキドキして

影山拓也

だから俺横原のこと、

影山拓也

だから俺、、

影山拓也

俺、俺さぁ

椿泰我

かげ、

影山拓也

俺、横原のこと嫌い、、

影山拓也

もう会いたくない

影山拓也

横原のことなんか、、

影山拓也

横原の、ことなんか、、

椿泰我

そういってもしょうがないって、

影山拓也

こんなこと口に出して言っても

影山拓也

嫌いになるわけないのにね、

影山拓也

はぁ、

影山拓也

ただ、こう、

影山拓也

横原のこと嫌いになって忘れられたらなって、、

影山拓也

ごめん、

影山拓也

ここまでのことになると思わなかった

横原悠毅

ほんと、、

横原悠毅

よかった、

数年、長い間

苦しかった糸が解ける音がした

横原悠毅

てか、彼女、

影山拓也

あぁ、吹っ切ったと思って付き合ってたんだ

影山拓也

ここ2年

影山拓也

でも、横原に会っちゃったら

影山拓也

もうダメだよ、

横原悠毅

俺も、

横原悠毅

高校1年の頃から好き。

横原悠毅

今もずっと、

横原悠毅

俺も前向けてるって思ったけど

横原悠毅

影山くんに会ったら

横原悠毅

やっぱり、好きだった、

想い

9年間の想い

影山拓也

横原、、

影山拓也

生きててくれてありがとう、

横原悠毅

うん、笑

横原悠毅

なんか前も言ってた

影山拓也

そうだっけ、笑

目の前にいる影山くんが

酷く愛おしかった

影山拓也

あ、

すると影山くんのスマホが鳴った

影山拓也

ちょっとごめん、

横原悠毅

うん、

多分、彼女だろう、

変な期待をしてしまう

影山拓也

もしもし、

影山拓也

俺ら別れよ

影山拓也

ごめん、今までありがと

影山拓也

好きな人と会ったから

その言葉は

泣きたいほど嬉しかった

電話を切った影山くんは

影山拓也

付き合ってください!

笑顔で言う影山くん

9年前の

初めて会った時と

変わらない眩しい笑顔だった

横原悠毅

よろしくお願いします

影山くんからキスをしてくれた

さっきのよりかは

純粋な

愛で満ちたキスだった

でも俺らの空白の時間は

こんなのでは埋まらないものだった

俺のポケットに入れていたスマホが鳴る

横原悠毅

あっ

横原悠毅

電話、

影山拓也

だめ

影山拓也

もいっかい、

でも影山くんは

もう一度してくれた

鳴り響くスマホの音をかき消すぐらい

影山くんはしてくれた

出会えてよかった

生きててくれてありがとう

END

繋ぐ(かげよこ)

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

128

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚