桜
りな
ゆり
ソファーに腰かけた スーツ姿の若い女性客、樋口。 マニッシュな美人である。
向かいの席には谷崎潤一郎が座り、 書類バインダーを手に応対している。
その谷崎の席の背後に、 ナオミ、敦、りな、太宰、国木田がおり 興味津々に樋口を見てる。
谷崎 潤一郎
一体どのようなご用件でしょうか______
太宰 治
いきなり樋口の手を握り、 口説き始める太宰
りな
太宰 治
そして可憐なお嬢さんだ。
どうか私と、心中していただけ___
ガン、とそんな太宰を殴り飛ばす国木田。
りな
樋口 一葉
国木田 独歩
気になさらずに。
今のは忘れて、続けて下さい
と云いつつ、太宰を隣室に引っ張っていき、 扉が閉まる。
樋口 一葉
谷崎 潤一郎
中島 敦
りな
樋口 一葉
最近善からぬ輩が
屯している様なのです
谷崎 潤一郎
樋口 一葉
中には聞き慣れない、
異国の言葉を話す者もいるとか·······
国木田 独歩
国木田が隣室から出てくる。
りな
国木田 独歩
フナムシのように湧いてくる。
港湾都市の宿業だな
樋口 一葉
軍警に掛け合えます
ですから___
国木田 独歩
国木田は横目に敦、りなを見る。
中島 敦
りな
国木田 独歩
中島 敦
りな
国木田 独歩
国木田 独歩
内定している、逃げ足だけが取り柄の無害な連中だ。
お前たちの初仕事には丁度いい
りな
中島 敦
国木田 独歩
谷崎 ナオミ
ナオミもついていきますわー♥️
二人、出かける用意をする敦、りな。 緊張しながらカメラなど 仕事の機材を鞄に仕舞う。
国木田 独歩
国木田が話しかける。
国木田 独歩
いささかの同情がない訳でもない
りな
国木田 独歩
ひとつだけ教えてやる
と、手帳に挟んであった 一枚の写真を取りだし、敦、りなに見せる。
国木田 独歩
遭ったら逃げろ
中島 敦
太宰 治
中島 敦
太宰 治
そう呼んでいるだけだけどね
国木田 独歩
やつらは、ポートマフィアと呼ばれている
りな
国木田 独歩
国木田 独歩
危険なやつだ
中島 敦
国木田 独歩
しかも殺戮に特化した、すこぶる残忍な
異能力で軍警察でも手に負えん
国木田 独歩
中島 敦
国木田 独歩
りな
りな
りな
敦の方を見る
りな
中島 敦
りな
黒服の男が、ゴホッゴホッと 軽く咳き込みながら歩いてくる。 俯いて顔はよく見えない。
手には鞄を持っていて、 軍警の屯所に入っていく。二人の警官が詰めている
ゴホッ、という咳が聞こえ、 警官たちは訪問者に気づく。
謎の男
遺失物かと
軍警
じゃあ、この書類に詳細を······
軍警
謎の男
狼狽する警官たち。
軍警
警官たちは拳銃を手に取り、 黒服の男に向けて構える。
軍警
謎の男
女性が屯所を訪れる。 中から出てくる黒服の男とすれちがう。 男はゴホッ、ゴホッと小さく咳き込んでいる。
女性
と、屯所内を覗く女性
女性
その場に座り込む女性。 屯所内には________ 殺戮された二人の警官の遺体があった。
恐怖で動けない女性。 あの黒服の男が持ってきた鞄が、 所内の一角に置かれている
ピーーーピーーーと電子音が鳴る。 そして______________
軍警察の屯所から 少し離れた場所を 歩いている黒外套の男。 その背後で、爆発する屯所
その爆発をもはや意に介さず、 振り向くこともなく無表情に歩き続ける その黒外套の男こそ、芥川である。
芥川は携帯を取り出し、電話をかける。
芥川 龍之介
芥川 龍之介___ ___能力名『羅生門』___
桜
りな
桜
その充電器が壊れてしまって
りな
桜
桜
桜
りな







