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ずっと知らないフリをしていたのに、隠し通せなくなる。読み返して、ハッとするようなお話でした!とても素敵です!
最後の表現めっちゃ好きです🙌 ワンピースの色を覚えてもらえてない、間違われた、でも好きだから言えなかった。 ホントに、とっても切なくて好きです😭😭😭
夜。
静かな雨の音と匂い。
開かれてしまった思い出の扉。
普段褒めない恥ずかしさのあまり、
顔が火照る君。
柄でもなく伸びた髪の毛を触り、
下手な笑いで誤魔化す。
好きなブランドの通販サイトを見せる。
君はスマホを触るのを辞めて、
私がみせたスマホを真剣に見つめる。
照れ隠しなのか、恥ずかしそうに、
頬を掻きながらそう答えた。
雨に打たれる独りの夜。
浮気なんて気づいていたのに、
こんなにもつらいだなんて。
君からほかの香水の匂いがする度、
君から知らない話題が出てくる度、
君から他の子の名前が出てくる度、
あの靴が重くなっていくように感じた。
君は馬鹿だな…。