嫌われるのは慣れっこです

みんながまろの寝ているベッドを囲んだ

みんな目に涙を浮かべながらまろを見ていた

俺はずっとまろがいなくなったらどうしたら良いのか考えていた

いつも君は俺の隣に居てくれた

幼少期の頃から君が隣にいることが当たり前になっていた

その当たり前が今無くなるかもしれないと思うと心臓の鼓動が早くなる

みんな過去の自分の行動を後悔していた

俺らに貶まれていた時のまろは一体どんな気持ちで過ごしていたのだろうか

少なくとも苦しんでいたはずだ

それなのに俺らはまろを遠ざけていた

俺らは過去の行動を恥じた

まろが眠って12日が経った

まろの手が少し動いたような気がした

そう思っていると

まろが目を開けた

彼は周りを見渡した

いむが病室を出た

君は俺を見つめた

俺の視界は涙でぼやけていた

君は申し訳なさそうに謝った

謝りたいのはこっちなのに

俺は無言でまろを抱きしめた

君は笑顔で言った

みんなが真剣な顔をしてこちらを見ていた

急にみんなが謝るのですごくびっくりした

俺は勝手に許していいのだろうか

実際に辛い思いをしたのは俺ではなくいふ王子だ

それなのに俺が勝手に許したら…

…いや

きっとこれはいふ王子も思っていることだろう

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡800