テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
翌朝。 雨は上がっていた。 校舎の廊下に, いつもの光が差し込んでいる。 濡れた地面も,昨夜のことを なかったことにするみたいに、 乾き始めていた。
康平は,いつも通りの時間に来た。
いつも通り, 鞄を肩にかけて。 いつも通り, 少し眠そうな顔で。
──何も、なかった。 そう振る舞うつもりだった。
康平
先に来ていた蓮音が,顔を上げる。
蓮音
声は,落ち着いている。 丁寧で,いつも通り。
康平は,ほっとしかけて── すぐに気づく。
目が,合わない。