喫茶店で働いている殺し屋さん

俺は黄瀬 音、喫茶店でバイトをしている

が、裏では殺し屋だ

何故俺が殺し屋でありながら喫茶店で働いてると言うと…

こいつは大原めん

別に腐れ縁とかではなく俺にとってはただの常連客だがまぁまぁ仲はいい

何故か毎回俺の前に座って注文してくる

こいつは毎回同じ注文をしてくる

そのせいでこいつが何を頼むか分かってしまう

っと、話を戻そう

俺が殺し屋でありながらこの喫茶店で働いている理由は2つある

1つ目は金だ

任務用のナイフや拳銃、実は全部自腹で払わないと行けない

切れ味のいいナイフを買えば買うほど金はなくなる

今のところ借金をするほどでは無いが念の為だ

夜は裏の仕事があるためなるべく昼にシフトを変えてもらってる

そして2つ目の理由は

裏の仕事に関係する

わざわざこの喫茶店で働く必要は無かったのだが

先日新たな任務が入った

ターゲットが通っている喫茶店に潜入し、目標を殺害せよ

安心してくれ、こいつでは無い

まぁ、こんな感じで俺は表と裏の仕事を上手く使いこなしてるってわけだ

客にこんな態度をとっちゃだめなのは分かってる

だがこいつの前ではどうしても素が出てしまうんだ

もちろん他の客の前では店員として振舞っているが

ただの常連客なのにね

ここの店員さん達はみんな優しい

裏の仕事ではこんなに人と接することがないので結構癒される

が

俺の1番の癒しは…

そう、ペットのらいくんだ

癒される…

うぅ… もふもふなしじゃ生きてられない( ´･ω･` )

ﾋﾟｺﾝ

《明日、例の喫茶店で目標を 殺害せよ───》

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝第2話『2つの顔』