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~Episode 1…♡⃜~
S.m
S.m
何をやっても上手くいかない。
仕事だって何だってそう。
何をやっても面白くないし、 活力も出ないし、ただ苛つくだけ…。
取り敢えずやってみようだとか、
そんな綺麗事並べたところでって話。
こんな人生疲れちゃった,,
"飛んでみようかな"なんて どれだけ考えたか、。
今日の仕事も上手くいかなかった。
不貞腐れた様に家で1人、 スマホを眺めているとある1つの広告が目に止まる。
"猫で癒やされてみませんか？"
S.m
ほんの少しだけいいかもとか考えてみたけど 猫なんて、抜け毛とか凄いだろうし 仕事が増えるなんて論外。
やっぱや~めた…。
買う気を無くして 広告をもっとスクロールしてみれば、 少し雰囲気が変わって 獣人飼育案内の画面へと変わった。
噂には聞いてたけど、 獣人なんて本当に居るんだな…。
今日は仕事も早く切り上げて 午後は暇だったから 興味本位でホームページに書かれている 住所まで足を運んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ｶﾗﾗﾝｯ…
mob
mob
S.m
mob
mob
mob
S.m
"にゃぁ〜！！♡♡"
"んにゃ〜ん！♡"
僕がこのコーナーに入った瞬間、 ショーケースの中に居る猫達が 一斉に騒ぎ出した。
躾けられているかのように、 みんな縋りついて 僕に買えと言わんばかりに訴える。
ん〜、可愛いは可愛いんだけど…
媚売ってるように見えるっていうか…
あんまり惹かれないかも。
まぁ、興味本位で来ただけだし、 最後まで見たらすぐに帰ろう。
3段に並んだショーケースを 流すように観察しながら 一番奥まで歩く。
S.m
みんなが狂ったように僕に縋る中、 一番奥でポツンとそっぽを向いて、 寝ている子がいた。
黒猫だけどおなかのところには 白の斑があって可愛らしい。
起こしてみようかと、 透明の板をコンコンと叩いてみる。
S.m
⸜❤︎⸝lk
⸜❤︎⸝lk
S.m
一瞬、目を開けこちらを見たあと すぐにそっぽを向いてしまった。
S.m
S.m
⸜❤︎⸝lk
面倒臭いと言わんばかりの気の抜けた 鳴き声を出す。
S.m
何なんだこいつ…
見れば見るほど気になる、。
買うつもりはなかったけど お金は一応持ってきたから買っちゃおう。
S.m
S.m
⸜❤︎⸝lk
mob
mob
S.m
今のこいつの風貌からは考えられない事を 聞いてしまった。
暴れんの？
まぁ、そんなの関係ないけど。 買うって決めたら買ってやる。
S.m
mob
やっすいな…。
いくら猫とはいえ、獣人の類だから 一億は優にするはず。
財布から出したカードでさっと支払い 店員さんに動物用のキャリーケースに 入れてきてもらう。
その間、他の猫達は諦めたのか 背伸びをしたり欠伸をしたりして のんびりとしている。
さっきの話の通り暴れているのか 10分ほど待つと、やっと裏口のドアから 店員さんがキャリーケースを持ち、 出てきた。
mob
小窓からはシャーッと威嚇をしながら、 こちらを見ている。
S.m
受け取ったときに見えた店員さんの手には すごく新しそうな痛々しい引っかき傷があった。
こいつヤバイかも…。
S.m
⸜❤︎⸝lk
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
To be continued ,,,♡
コメント
5件
やだなにこれ、ワクワクするじゃない...！
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