許されない関係だとしても ..
貴方を求めたいのに ..
仕事上の関係だから ..
この気持ちを伝えてしまう事によって
愛おしい貴方を , 困らせたくないんだ .. きっと僕はそう思ってる。
好きだよという事で例え自分がこの苦しい思いから解放されたとしても、次は逆に貴方を困らせてしまう事になるんだ ..
この秘めたる思いに収拾をつけたいのに、どうやら僕の本能が、遺伝子が、体中の巡る血管が、全てが言っている気がするんだよ。
"君こそが僕の運命の人"
"ずっと探し求めていた人"
だってことを、僕の全身全霊、本能が告げている。
分かっているよ、君と僕の接点は、ただの仕事上だけって事くらい ..
けれど、今までに本気で人を好きになったことがない僕の本能が告げている気がするんだ、君を離しちゃいけないって。
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t a e .
両手に持ったキンキンに冷えた缶コーヒーのうち、一つを投げつける。
器用にキャッチし、プルタブを開け一口飲んでは、まるで風呂上がりのおじさんの様に息をつく友人を横目で眺めながら、自分も一口飲む。
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大人でもない、子供でもない、そんな複雑な年の境目に居る僕達。
酒も煙草も満足に買えない、18禁コーナーにも堂々とは入れない、そんな複雑すぎる年の最中に居る僕達だが、このような平凡な日常が
たまらなく愛おしかったりもするのである。
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物心ついた時からの幼馴染であり、唯一無二と言えるほどの親友のジミナと何を言い合いしているのかと言えば。
最近、執拗に追い回されている " スカウトマン " についてだ。
最近、どこぞの芸能事務所からの スカウト が絶えない、それも一、二件では収まらず、両手を使わなければならないほどの会社から。
それも、無名な事務所というにはほど遠いような、大手事務所からの声かけが多数あるため、こちらも驚いてしまう程に。
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目立つことがあまり好きではない僕なので、俳優とかするよりも密かに会社で働く方が好ましいというのに。
とりわけ、毎日必ず声を掛け続けてくる黒 メガネ おじさんが、最近のジミナと僕だけの密かな笑いの ツボなのである。
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缶コーヒーの残りを一気に飲み干して、ごみ箱に狙って投げ入れる。
" カラン コロンッ "
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公園のごみ箱に向かって狙ったが、落ちて地面に転がったコーヒーの空の缶を拾い上げ、今度は投げずにゴミ箱に入れる。
ジミナは一発で命中させたようで、 流石元バスケ部エース ..
夕焼けも染まってきたため、二人してベンチから立ち上がり、家に帰るために駅に向かって歩き出す。
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運動も勉強も パッ としない、特に勉強は苦手で、その中で数学なんかはもやは意味不明の域に達しようとしている ..
" あの .. ッ "
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" あの .. ッ "
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" あの .. ッ "
..
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駅のホームで電車待ちをしながら、ジミナと他愛もない話をしていたら、声を掛けられた、そして、何故かジミナは ウィンク をかまして場を離れる。
他校の制服 .. この制服は確か、近所の私立の有名なとこじゃん ..
確か .. マリアン 高校 .. だっけな ? 制服可愛いとこだよね ..
..
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.. 前にも何十回とあった同じようなシュチュエ―ション ..
この状況は僕はよく知っている、そして、この次の流れも知っているため、何故か気まずくて、体感気温が上がってきて、顔を少し逸らす。
おい、ジミナ、空気読んでトイレ行くなよ ..
ウィンク を盛大にかましていった親友の事を恨みながら、緊張しているのか、顔を真っ赤にうつむかせて、スカートのすそを握り締めているその子に視線を合わせる。
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他校の女子生徒とそもそも関わることがない為 .. 今告白してくれたこの子の事、名前ですら分からないというのに ..
どうしたら .. いいの , かな ??
制服の ブレザー についた名札をさっと見る ..
" キム・ユナ "
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少し歪みそうになる キムユナ さんの表情に、心が締め付けられる。
人を本気だと思えるくらい好きになったことが無いから、振られるという気持ちは分からないけど、きっと凄く辛い事。
でも、振る側も、もっと辛いくらい、胸が痛む、だって告白を断るという事は、言い換えれば相手を否定することと同じだから。
嗚呼 .. 僕は後何回、こんな思いをしなきゃいけないんだろうな ..
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その子の大きな瞳からあふれ出そうになる涙を見て、心がより一層と締め付けられる ..
何もできない、抱きしめてやることすらも出来ないから、自分のポケットに入っていたハンカチを出しだす。
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どうか、傷ついた心が、僕の ハンカチ で少しでも癒えたらいいな、なんて事を思いながら、僕は駅のホームを後にして、トイレに駆け込む。
視界の端で、キム・ユナ さんが目を覆いながら、友人らしき女学生の元に駆け寄っていくのが見え、その後ろ姿でさえも心が痛む。
トイレ に駆け込むと、鏡の前で綺麗な センター 分けを整えている親友の姿があった。
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高校生だというのに、まともに彼女一人ですら作ったことがない .. というか、作る勇気も意思もないのだ、結局。
青い時代、青春真っ盛りの僕達には、どうやらまだ春は来ていないようで。
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プロロロロ プロロロロ ..
지금 열차가 들어오고 있습니다.
승객 여러분께서는 한 걸음 물 러서 주시기 바랍니다.
( 駅アナウンス .. )
トイレの中で雑談をしていたら、電車が到着したアナウンスが流れ始め、急いでバックを背負いなおし、階段を駆け上がる ..
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잠시 후 출발합니다.
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電車が発車するアナウンスが聞こえてきて、必死で階段を駆け下り、ホームに飛び込むが、すでに電車の扉は閉まっている ..
ソウル などの都会とは程遠い田舎の為、次の電車は三時間後の最終便しかない ..
ゆっくりと走り出していく電車を、僕とジミナはただ見送る事しか出来なかった。
next .. ↝ ♡ 400 ..
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