しあわせ

今日、俺は

恋人を逮捕した

街で人が殺されかけた

それを聞いて警察官の俺は、急いで駆けつけた

でも、そこに居たのは

血まみれで、ナイフを持った恋人

その横では、声をあげる血まみれの人

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

そう言って、恋人に手錠をかけた

事情聴取はまさかの俺

こんな日が、来るなんて

…元々、少しヤンデレっぽいのは知ってた

でも、まさかこんなことするなんて…

つい、そう言ってしまった

…もちろん、好き

ヤンデレなところも含めて

でも、今の青は…

少し、度が過ぎてて

本来、起訴されるはずの青だが

赤が青を許してくれたので、こっちはなにもすることが出来なかった

赤が許しても、俺はどうしても…青と今まで通りには出来なかった

そう言って、青を差し出す

青は、悲しそうな顔をしていて

それを見ると、胸が痛くて

やっぱりまだ好きってなっちゃう

青の手を引っ張って外に出た

思わず、目を見開いてしまった

まさか、青から別れるなんて言われるとは…

別れるなんて…思ってなかったんだけど

俺も、冷たくしたりはしたけど…

そんなこと…

ない

好き、青が

別れたくない、嫌だ

俺はおかしい

犯罪者をあっさり許して

青が赤を刺したのをみて嬉しさを感じる

俺のためにしたんだね、…可愛い青

そう、思ってしまう

君が俺に泣いて謝る姿さえ、愛おしい

俺…愛されてる

幸せ

桃くんが、少しがおかしいなって思ったときがあった

桃くんが橙くんと居酒屋に行って酔って帰ってきたとき

橙くんにおんぶされている桃くんをみて僕は狂ってしまった

だから僕は彼に首輪をかけてあげた

ちょうど桃くんは酔っていてあんまり抵抗はしなかった

それどころか、彼は嬉しそうな顔をしていて

と、ニコニコしながら言ってきた

少しあれ？…って思った

酔ってるから？

そう思ってたけど

君は、僕に愛されてるのが大好きみたい

たまに、桃くんは僕にわざと嫉妬させる

もちろん、僕はそのことを知ってるけど彼の罠にはまってしまうんだ

腕を掴む僕に微笑み

僕の愛を確かめる

あぁ、幸せだなぁ

今日もまた愛を求める君に

僕は愛を注ぎ続ける