全身の血が逆流するほど傑作物です
ピンクとムラサキの関係性を まず一章としてあげます
どんどんオレンジがめり込んで 運命が変わる系の話なんだけど
長くなりそう☺️まじでどうしよ☺️☺️
性描写NO 不穏 報われない感じ
人から死を願われたことは無いが、 人から死を願ってきた事ならある
そんな時はみんな、苦しそうに 何かに退屈している顔だった
期待も希望も捨ててただ願う
そう言い放つ
彼は辛そうな顔で期待をしていた
きっと散々してきた俺を、 きっと殺してくれるって願ってる
なんて残酷な期待なんだ、
いやだ。そんなの当たり前でしょ
折角こんな形で手に入れたのに 手放す余裕なんてない
はじめて俺にできた生きがい
ここで殺すには勿体なさすぎる
痛めつけた彼の体には 跡がたくさんのこっている
多く怪我をしている左腕を そっと優しく触っていた
たしかに彼の体はボロボロで、 穢れてるといえば穢れている
けど俺は、その体がすきだ
そう言うと、顔色が直ぐに悪くなった
人との接点を極力避けたこの家は
今日も彼の匂いで埋まる。
俺は難ありのレンタル彼氏を しているが、性行為はしない
俺の体は彼だけに向けたいので 自分からNGを出している
NGは自由でそこは助かる、が..
なんと言っても取締役が最低
この前、客に「帰る」と言ってるのに 「まだ居よう」と言われた事があって
延長もそういう事もNGだから、 取り締まってくれるその人を呼んだが
いや、呼ぼうとしたが、
爆睡時間だったみたいで、 同じレンタル彼氏をしてる...
ここでは友達と言おう。 ズバリ青ちゃんが助けてくれた
って猛ダッシュで来てくれて、 その客を帰してくれた
青ちゃんは2番目に売れてて 可愛い系が好きな女子に大人気。
たしかに可愛らしい顔立ちが かなり理想的になるだろう
だが性格がちょっとアレなので 俺が教えてあげた。
青は病気の母の看護をしてる
一刻も早く桃ちゃんの顔が見たい..
そう言うと、たったったーと 走る音を残して去って行った。
今日も桃くんの可愛い顔、 沢山見れたらいいなぁ
俺が帰ったら、彼はいつも寝ている
健康な寝息だけが部屋に響く
ちゅ、と頬に優しく触れる
彼の寝顔をじっくり見つめ、 起きて怖がる彼を見るのが流行り。
結局その後はすぐ起きて、 ちゃんと優しめのをしてあげた
まだ余韻をひきずっているみたい
かわいいなと思って、 フラフラの彼を抱きしめる
子供時代に吐いた言葉をまた口にした
彼の隣へ入って、そっと寝る
暗くても彼の輪郭がギリ見えるから キスだってぎゅーだってし放題
寝る前の30分はずっと そうやってしている。
バカップルでいう「充電」。
「紫」
「ごめんね」
「こんな人が育てて」
「いっそ、もう」
「 」
タチの悪い、悪夢から目覚める
ほんとあの人の声は、 よく響いてよく聞こえる。
朝から思い出して、 苦しくなるなんて最悪だ
「紫」...
そうフルネームで言ってくるのは あの人だけなんだろうか
「ごめんね」 「こんな人が育てて」
ごめんねなんて、言われたって 分からないし
「こんな人」の意味すら分からない
あの人は何を抱えて、 生きてきているのだろうか
もう忘れてしまった、 使い物にならない思い出は要らない
きっと俺はこのまま衰えていく
もうすぐ死ぬ、定めだと
くいくい、と傍にあるスマホで 時間を確認している彼
朝食を食べるため彼は よろよろとした動きで座る
考え事を止めて、彼を見つめた
平日水曜日は休日。 なんていう制度ができた。
ポンコツ(取締役)がホワイトに したがるからこんなの出来たんだけど
なんて言うお姫様の言葉だから、 俺は従うしかない
めちゃくちゃ可愛いなこの子.. 読書の秋だから本読むってなぁ..
とりあえずパーカーに着替えて 即外に出て近くの所へ買いに行く
彼は電子書籍の漫画アプリを見て 眉毛を八の字にしていた
本屋の奥深くにある簡単そうな本を 2作厳選して選んでみたが..
どちらも無名に等しいほどだった
1つは幽霊系。 1つはミステリー。
彼のピースにハマればいいが...
本を一緒に読んで満喫しようと 思ったが、電話が鳴った
青から..嫌な予感だ
橙....
隣で興味津々で本を読む彼を見て 少し行く気になってしまう。
一旦電話をミュートにして、 彼に話しかけた。
幽霊系だから怖いのかな、 グロ注意とも書いてあったし
少し震えて怯えていた
そんな可愛い彼の頭を撫でて 俺はカバンにいる物を詰め込んだ
じゃあね という言葉を最後に、 俺は玄関へ駆け込み外へ出た
秋の涼しい風が、ふわりと流れる
めんどくさいと思っていたこの出来事
これがいずれ、転機を持つものだと
知る由もなかった。
誰かの脳内の中でこの運命を 書き換えることが出来たなら。
きっと自由になれる
コメント
2件
手入れしてないんですけど 大丈夫ですかね???????