結婚式後、私は約束通り△△の家へと向かった。 家と言ってもファンタジー世界に出てくる様な大きなお城だ。
お父様には「失態を犯さないように」とだけ伝えられ別れた。 もう二度と会うことは無いだろう。
△△
○○
△△
△△
○○
そんな会話をしながら私はお城の中に入って行った。
△△に着いていくと、見慣れた部屋に案内された。
○○
△△
△△
○○
△△
それだけ言い残した△△は部屋から出て行った。
○○
○○
本当、あの妄想が現実になれば良いのに…
彼は今生きているのだろうか。
お父様には諦めろって言われたし… あの人なら私の恋心に気がついていた筈なのに…
○○
今まで我慢して言っていなかった事を言い散らかしていると、 パーティーの時間になってしまった。
○○
パーティーに参加したのも良いけれど…
完全にパーティーの飾り物として扱われている。
そっか、歓迎パーティーと言っても結局は△△の結婚祝いだしね…
しかも主催の△△は別の女性と話しているし…
○○
驚くほどにつまらない。
いっその事部屋に篭ってやろう。 どうせこんなにも人が居るから気付かれないだろう。
○○
一応のため、鍵を閉めておこう。
しかし、抜け出せたとこでここは△△の城内。 彼から、召使いから逃げることのできない、 まるで袋の中の鼠。
○○
私はどうしてもフョードルに会いたい。
しかし、もう叶わなくなってしまった。 私はもう、△△家に嫁入りしてしまったのだから。
○○
○○
そう、ボロボロ泣いていると月明かりが差し込む部屋に一つの影ができた。
まさか窓から召使いに入られた?と焦って顔を上げると、 予想外の人が立っていた。
フョードル・D
○○
やだ私、こんな時に限ってあり得ない妄想をしているな…
フョードル・D
○○
フョードル・D
○○
彼の口から有り得ない言葉が出されて少し照れながら言った。
○○
フョードル・D
フョードル・D
○○
○○
フョードル・D
あぁ、いつものフョードルだ。
知的だけど意地悪。 そんな所も好きだけど…
そんな会話をしていると、外が騒がしくなってきた。
○○
フョードル・D
そして勢いよく扉を叩く音が聞こえた。
今に思う。鍵をかけておいて良かった。
○○
「○○?○○!!大丈夫かい?!」
フョードル・D
「早く開けてくれ!」
「侵入者と居るのだろう?!」
「助けてあげるから開けてくれ!」
○○
○○
○○
フョードル・D
○○
私は今までの思いをこの言葉に乗せて、言い放った。
「嘘だろう?…そうだ、君は奴に洗脳されているんだ…!!」
「君がそんな事言う筈がない!」
外が五月蝿いけど私は無視をし続けた。
フョードル・D
フョードルは優しく答えた。
その返事を、ずっと待っていたよ。
私たちはお城から抜け出して、大きな満月に向かって走った。
兎に角、遠い遠い見つからぬ所まで。
夢中になって走っていると、フョードルが足を止めた。
○○
フョードル・D
フョードル・D
フョードル・D
フョードル・D
○○
フョードル・D
そう言い切った彼は、自分の瞳に似た花を差し出した。
○○
○○
この瞬間、美しきお姫様は運命の王子様と結ばれました。
end
ここまで見て下さり、ありがとうございました。
今回の物語に登場した リナリア、ブーゲンビリアの花言葉を調べてみるのも良いかもしれませんね。
題名の言葉が何なのか分かるはずです。
次回も楽しみに。
コメント
4件
良い話だ( ;∀;)
おぉ(*ºoº*)まじで天才ですか?主様?どちらの我儘も相手のことを思って言ってるのがまたいいですねっ!!